オンデマンド授業では確認してくれる人が必要

オンデマンド授業(オンライン授業というと,ZOOMを使った同期的な授業をイメージするのが基本線になっている?ので,ちょっと幅を狭めてみた)では,丁寧に作っていても,思っても見ないところでミスがある。また,自分が思っているように,学習者はやってくれないことがある。

例えば,リンクを貼ったが,違う資料にアクセスしてしまう。録音していたスライド資料が何故か途中で切れている,掲示板に指定して書き込ませようと思っていたことが,スレッドが書き込みごとに順番が変わるのをシミュレーションしていない・・・など。受講者の思考に配慮しながら,作っているはずなのに,単純ミスが頻発してストレスが溜まることが多い(私だけ?)。

これを打開するためには,もう個人の努力では不可能だと気がついた。結局は誰かにやってもらって,形成的評価を通して改善するしかない。それが無駄がない。自分でやってみてもわかっているつもりなので,他人の目が必要。

対面だとすぐに修正ができるが,オンデマンドは気づかないと修正できない。ちょっとしたミスがかんたんに可視化される。対面以上に,授業実施能力がすごく問われるわ。あーしんど。

エビデンスに基づいた学校教育の改善に向けた実証事業

文部科学省から,以下のようなサイトが公開されている。学校にある各種データを眠らせず,効果的に活用していくことが目指されたものであると理解をしている。

エビデンスに基づいた学校教育の改善に向けた実証事業

数日前に公開されたと思うが,特にここまで目を通していなかった。今回アクセスしてみると,大阪市の取り組みに関するパンフレットが掲載されていた。わかりやすいと思うので,ご覧頂きたい。

私はこの大阪市の取り組みに関して,ここ2,3年会議に参加させていただき,モデル校数校の取組事例をうかがったり,取組事例を共有するワークショップのコーディネートなどを行った。

先日,大阪市がこの取組の成果を公開するために,ビデオ収録を行った。近く市内の学校では視聴可能になると聞いている。私も少しだけコメントをしている。この取組は,近く市内の多くのところで展開される予定であると聞いている。

付箋を貼って進めていくアレ

以下の記事,読んでみて誰しも思い当たるフシがあるのではないだろうか?自分もです。

「儀式だよなと感じる」話し合いのときに『付箋を貼って進めていくアレ』って効果があるの?本来の使い方から外れているとの指摘も – Togetter https://togetter.com/li/1546401 

「指導主事が大好き」に思わず笑ってしまった。

おそらく,25年ぐらい前までは,こんなことはほぼやられていなかったのではないかと思います。参加者がアクティブに関われるこの方法は,ひとつの方法としては良かったのだろうと思う。実際にこのやり方は,いろんな形を見せながらも広がったのだろう。

ここで,多くの人が指摘しているように,これだけでは意味がない,ということなのだろう。それはあくまで作業の途中で,それを振り返りどうしていけばよいか,話し合ったグループや自分で考えないといけない。

この議論はあくまで「経験」だから,その振り返りが重要で,その振り返り時間を確保したり,振り返りをより具体化することが重要なのだろう。でもこういうことを取り入れるのって,時間がかかるんだよなあ。

計算していなかったアフターフォロー

自身の授業づくりの話。授業が回数を重ねる中でわかってきたことがある。オンデマンドでもできるだけ双方向を意識するべく,掲示板等を活用している。また,その回の学びや振り返りが次の時間につながるように,前の時間に学生さんが書いたことを受けて,さらに次回,私からコメントを書くようにしている。

やってみると,これが意外に大変なことに気がついた。すべて目を通して,それを踏まえての全体的なフィードバック。今までも対面の授業においてやっていたつもりではあったが,スライドにのせて口頭でその場で説明したりしていたからだ。ウェブサイトの場合は,すべて文字(別に動画でも良いのだけれど)に落としていかなければいけない。

おそらくこうしたことは,eラーニング化になり「課題が増えて大変」という受講生側の立場と同じようなものとなろう。eラーニング上では,すべてをカタチにしていかないといけないのだ。

今までも(今もだが),授業前の準備ばかりに目が行っていた。何かをやったところがゴールだけではなく,授業に基づいて,それを深めたり,次に繋げるための部分を侮ってはいけない。このアフターフォローが授業やその改善において重要だ。

オンライン授業について,できることからやり,難しいところをフォローする

文部科学省から,初等中等教育のオンライン授業について上記のようなメッセージが出ている。学校の公平性担保も重要だが,それだけでは進まない。無理なところがあるから,やらない,ではなく,やって,他のフォローを考える,ということである。

こうした報道を目にしていて,ある学校を思い出した。ある公立中学校であるが,家から動画教材を視聴する授業に取り組んでいた学校である。授業を始めた当初,やはり全員が受けられるのか,という心配から,受けられない家庭にはどうするのかを聞いてみた。

学年3クラスある中学校で,概ね20家庭ぐらいがネットにつながらない環境にあるということだった。そこで,映像をDVDに焼いて,配布をした。はじめは一枚一枚焼いていたようだが,複数一気に焼ける体制が整ったので,今ではそんなに負担がない。

というような内容だったと思う。もちろん,かなりよそ行きな取り組みの場合,できない家庭も多くなるかもしれないが,効果的かつ比較的簡便な方法をとった際に,妥当な範囲はどこかを調査に基づいて考えるのが,学校にとっては大切になってきそうだ。その前に,調査の中身を自分たちで考えるというよりかは,地域や学校で共有できていると良いのだが(実際に知っている先生方はこのような情報も交換している)。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72974