ZOOMブレイクアウトルームを活用したハイブリッド授業環境下でのグループワーク

ハイブリッド授業(半分対面,半分ZOOMから)も4週目に入った。セッティングや片付けも少し早くなったが,毎度何らかの小トラブルがある。授業のその場の対応になるので,原因を追求するよりもその場ですぐ代替手段を取れるかどうかが鍵のように思う。

先日は,10のテーマ別グループに分かれ,議論を行ってもらった。まず誰がどのグループか番号を指定。ZOOMに入ってきた人の名前の頭に,グループ番号をつけてもらった。ここから,10のブレイクアウトルームを作り,受講生を振り分ける。別の授業では,相当ストレスが溜まったので調べていると,参加者がブレイクアウトルームを自由に移動できるようになりましたというページを発見。これを使わない手はないと設定を変更した。参加者が該当ルームに選択して入ることができるのもあるが,各ルームへの振り分けも楽になった。このページに本当に感謝したい。最近,SNSをあまり活用していないので,みんな知っていることなのかもしれないけれど,本当に助かった。

とはいえ,対面の人たちがひとつの教室で10のグループで距離感をとって分かれることは難しいため,別の部屋を確保した。対面の人たちは各グループに分かれて,グループ内で誰か1名がPCを立ち上げ,オンラインの人とコミュニケーションをとった。教室の広さや多めに場所を確保することさえできれば,なんとかできそうで,みんなスムーズに進めることができた。あと,時間はかなり長めに取らないとさすがにこうした議論は難しい。

終了後,対面できていた数名の学生はディスカッションできたことに満足をしていたようだった。また,こうしたことができるんだ,と感想を持ってもらえたと思う。M1生で「ようやく大学院らしい授業を受けることができました」と言ってくれた人がいて,やってよかったと珍しく思えた授業だった。

日本教育工学会研究会(オンライン)20201025

日本教育工学会研究会は,3回目のオンライン開催。このあと12月まではオンライン開催が決まっているが,この後どうしていくかが悩ましいところだ。申し込みは二重登録もあるが150人程度。日曜日にも関わらず,多くの申し込みがあった。

研究会の運営自体はルーチン化されてきているので,特に私はほぼ何もやっていないが,直前の対応なども発生し,幹事の泰山さんにかかる負担が大きく,このあたりはなんとか改善しないといけないところだ。

にもかかわらず,今回の発表は泰山さんにがんばってもらった。昨年度のJSET全国大会の発表において,教員研修の転移モデルについて多くの意見や質問を受けたので,当初はあまり考えていなかったが,それを発展させた調査を企画したので,それをまとめて報告してもらった。

泰山裕・寺嶋浩介・時任隼平・藤井佑介(2020) 教員の集合研修の転移モデルの検証『日本教育工学会研究会報告集』JSET20-3, pp.125-130.(2020年10月25日)

日本教育メディア学会で発表

日本教育メディア学会年次大会もオンライン開催(岩手に行きたかった・・・)。初日の企画委員会のセッションでは斉田さんががんばった。当日に向けてよく改善をした。

自身は,2日目に発表をした。よく考えてみると,前回やったのはポスター発表だったので,今回がオンライン口頭発表のデビューとなった。準備の時間がほとんど取れなかったが,それでもがんばって発表をすることができたので,良しとしたい。某校で見たり聞いたりしてきた経験的な部分を,研究という形でアウトプットできたらと思う。

斉田俊平・寺嶋浩介(2020) ICT 活用指導力の向上を図るためのシステム的アプローチによる教員研修設計と効果検証 第27回日本教育メディア学会年次大会(オンライン,2020年10月17日) 『日本教育メディア学会 第27回年次大会発表集録』pp.47-48.

寺嶋浩介(2020) 家庭における授業前動画視聴を継続させてきた教師の思考 ー中学校数学科・ベテラン教師を対象としてー 第27回日本教育メディア学会年次大会(オンライン,2020年10月18日) 『日本教育メディア学会 第27回年次大会発表集録』pp.64-65.

久保田先生の退職記念の会(20201011)

先日,関西大学の大学院生時代にお世話になった久保田賢一先生の退職を祝う会が行われた。本来は3月末に実施される予定であったが,この中で延期となりさらに,オンラインでの開催となった。

はじめは大学院生としてお世話になったわけだが,その後私が今の職についてからは,最終的には学会等の理事会でご一緒するなどの関わりになった。私だけではなく,研究室から多くの院生が就職をし,そのことを先生は喜んでくださっているのは嬉しいことである。

当日は,先生が大学に就職されてから何を考えて進めてこられたのかなどについて聞くことができたり,数名の同窓生と交流することができた。なんと久保田先生が大学教員になられたのは,今の私と同じ年だったのだそうだ。これにはたいへん驚いた。

当日はあわせて退職後の久保田先生の拠点についての紹介もあった。「(退職後の活動は)これまでやってきたことの延長線上にある」と言われたことが印象に残った。

ハイブリッド型授業(1週目)

今週からハイブリッド型授業が始まった。月曜日に行った授業でデータを取ったところ,以下のような感じであった。

  • 教室で教員(寺嶋)を前に受講している人 40数%
  • 自宅等からZOOMで受講している人40数%
  • 前の時間等の関係で大学に来ており,別室から受講している人15%ほど

15%ほどの人のために,サテライトクラスルームを作り,PCを設置してプロジェクタを通して流す方法をとった。

授業は1回目ということもあり,リスクを避けるため一斉方向の要素が強いものとした。あまりトラブルは起こらなかった一方,対面で来ている意味がなくなってしまう。かといって,ディスカッションの場を設けることで,感染のリスクが発生するのかなと思い,かなり慎重な運びとなり,お互いにストレスが溜まったのではないかと思う。少なくとも私にとってはストレスとなった。

翌日の別の授業では,対話については普通に導入していくことに決めた。対面の人とサテライト教室にいる人はグループを組ませ,ZOOM組はブレイクアウトルームを活用した。まあまあトラブルなくうまく行ったと思うし,もう少しこうした学習を中心に進めていけばよいのだ,という感覚を得ることができた。

いずれの科目もTTで実施しているので,1回目に人柱にはなれたかと思う。他の先生方に,あまり気にしなくても進められるように支援していきたいと思う。