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科研費採択

新年度に入り,調整事項等で日々過ごしている。

この中,ひとつ明るい話で言えば,代表となっている科研費基盤(C)が採択されたということである。本年度から4年計画。

ICT推進リーダーの研修の企画・運営を支援するためのオンラインジョブエイドの開発

昨年度末まで,集合研修の転移についての科研費をもらっていた。それを探っていくと,そもそもの研修のあり方や制約が気になった。もちろんこのコロナの関係で,思うように研修が進められない,という現状にも出会った。

そこで学校の先生が,学校等にいながらにして,ICT活用のことを勉強し,学校での普及推進を展開できるようなWeb上のプログラム(ここではオンラインジョブエイドといっている)を開発することにした。幸い,様々なビデオ等が公開されているので,それらを有機的に位置づけるという教材構成を考えている(独自にビデオを作るとかそういうはなしではない,ということ)。

特に今年度は業務等が大変なのだが,少しずつ進めていきたい。

科研は,採択されたときよりも,落ちたときのほうが印象的で,若い頃かなり苦しんだ記憶がある。それが蘇る。しかし今回もなんとか採択していただいた。年度初めに良いニュースであった。

2020年度を振り返って

まもなく2020年度が終わる。大阪教育大学6年目から7年目にかけての年だった。
以前振り返ってみると,末尾0と5のつく年は何らかの変化が大きい年であり,何かあるかもとは思っていたが,職務等は特に変わることはなかった。ただ,他の人達と同様に,新型コロナの影響は自分にあったといえる。

研究については代表となっている科研費の研究が最終年度であった。学会等で報告は行ったし,国際会議へと出したものもあるが,さらに論文化へつながるように,と思う。他の研究についても発表から論文につながるようにしたい。発表→論文への溝が自分にとってはかなり深いようだ。

教育についてはみんな悩まされたところだろうと思うが,私も頭を抱える場面は多かった。授業準備がかなり優先度が高い事項になった。オンライン,ハイブリッドとも準備に苦慮したが,時間をかけた分,授業を見つめ直すことにも繋がり,がんばれたのではないかと思う。今まで教育にかけるエフォートが少なすぎだったのだと思い反省した。
3月には連合教職大学院で担当しているスクールリーダーシップコースが完成年度を迎え,初めての修了生を出した。スクールリーダーシップコースのみの担当だったので,私が担当した院生は,全員が現職教員であり,今後の活躍が期待される。このような形は私が理想としていることでもある。
その他,これは授業と関わるが,大阪市学校教育ICT推進リーダー研修は第4期まで終了した。オンデマンド中心でかなりの限界があったが,なんとかがんばり修了生は48名に到達。市内で活躍し始めている。第5期も継続予定である。

その他外部との関係では,外部講師などとして参加することについては前期はほぼなかったが,終わってみれば前年度水準だった。単純計算で増えているようにも思う。体調や仕事の管理もあるため,次年度は控える方針さらに徹底することにしたい。

学会等の活動では,日本教育工学会の理事が任期満了となった。この1年は研究会委員長として,オンライン開催や報告集電子化に関わった。後者は道半ばであるが,多分うまくいくと思う。西森先生や板垣先生,泰山先生を始めとして皆さんに感謝したい。日本教育メディア学会は企画委員長をしているが,次年度12月までが担当。こうした仕事の担当が増えた。色々と意思決定することがいつもながらに大変だ。日本教育工学協会の副会長として,次年度11月の全国大会の担当をすることになっている。次年度はこれに当分はかかりきりになりそうだ。

このコロナ渦の中で,今まで自宅ではほとんど働いたことがないなかで在宅勤務中心となり,働き方が大きく変わった。その中で,今後自分がいつまで仕事をするか,どう生活したいかなどについて考える時間が増えた。特に結論が出たわけではないが,このような機会がなければあまり考えなかったかもしれない。痩せたことについて周りから相当心配されたが,体調変化には今まで以上に気をつけた結果であり,特に問題なく,いっときしんどい時期はあったものの比較的健康に過ごせた1年だった。

わからないことを素直に尋ねる

最近,文章を書くときに物凄くストレスをためていることがあった。

これをどう表現すればよいのか難しいのだが,Microsoft Wordで文章を書いていて,カーソルを移動させようとクリックをしても思っている位置にカーソルがいかない(クリックできない)という事象である。仕方がないので,その近くの段落でクリックできるところを探し,矢印キーで移動・・・みたいなことをしていた。ただでさえかけない論文が,このような技術的な問題によりさらに書けないなんて悲劇的である。調べてもよくわからなかった。

先日ZOOMでの会議が終わった折,正直自分だけかな・・・と思い恥ずかしながら画面共有して思い切って尋ねたところ,ある人が私と全く同じような症状があったとのことで,見事解決につながった!

結果は,拡張子doc形式のときにこの症状が発生し,docxに保存し直したらうまくいくとのことであった(この人も数日前に解決したのだそうだ)。いやー実に感激しましたね。思いっきり感謝しました。Tさんありがとう。

「ICT活用」とか言っておいて,こんなことなかなか聞けないよな・・・と思ってたけど,素直に尋ねるのが良いんだなあと改めて思った。

忙しい中,ちょっとうれしく思ったひとときでした。あとは,論文が書けますように(これは書く時間を作れ,という話だと思うが)。

[本]メディア・リテラシーの教育論

同窓生の中橋雄さん(武蔵大学)から「メディア・リテラシーの教育論」という書籍を送ってもらった。メディア・リテラシーに関する書籍を2017年,2014年にも出されている。要は3年に1回ぐらいのペースで出版されており,そもそもこうしたことを定期的に実現しようとしている点がすごいなとまず思った。

これまでの書籍と比較すると,よりメディア・リテラシー教育「研究」にこだわっているように見える。著者メンバーは,日本教育工学会のメディア・リテラシーSIGに中心的に関わっている方々である。これらの方々が,理論的研究(第1部)や教育実践研究(第2部),多様な隣接領域(第3部)の側面からそれぞれの立場でメディア・リテラシー教育について論じておられる。

第1部と第2部においては,それぞれに著者が異なるのだが,先行研究をきちんとレビューした上で,その動向をまとめている。よって,これからこのテーマについて学びたい人,あるいはその近く(例えば情報教育など)のことについて学んでいる人は,必ず参照したい書籍となっている。本書を入り口にすれば,メディア・リテラシー教育について,より深く考えられるきっかけをつかめると思う。

個人的には,第3章において諸外国の取り組みに関する研究としてまとめられているところが勉強になった。このテーマは,本来は海外で多く展開されていると思うのだが,国内での発表などを聞いていると,独自色がありそうだと思う一方で,世界的な取り組みの中でどう位置づくのかについてやや疑問に思っていたからだ。こうしたことが研究や実践のレベルに加えて,各国でどのように位置づけられているのかついてさらに知りたいなと思った。

というのも,この2年所属する連合教職大学院において,「メディア・情報リテラシー教育の実践的展開」という講義を持っていて,情報教育とメディア・リテラシー教育の間をさまよいながら受け持っている中で思っていることなのである(実は本書のある方にもゲスト講師を担当いただいたことを思い出した)。こうした立場から,本書によって考えを深めることができた。

学会発表で参加者の声を聞く

前のエントリーにおいて,日本教育工学会での自主企画のことを書いたが,そこで発表したあるふたつの内容についてコメントを貰うべく終了後にアンケートをお願いした。書いていただいた内容を見てみると,なるほどなと思うことが多く,率直に書いてくださったことがよく分かる。こう考えるとよいのでは,とかこうしたほうが良いのではという提案も数多くあった。

何よりもどんな方が聞いてくださったのかがよくわかった。思っていたよりも幅広い方に聞いていただいていたことがわかった。

普段対面で発表をすると,2,3質問をもらう,終了後に2,3名と話すぐらいだろうか。それを考えると,多くのコメントを貰うことができ,勉強となった。オンライン発表におけるフォームならではではないかと思った。

イベントなどでのアンケートはよくあるけれどもこのようなアイディアは思いつかなかった。提案をしてくれた共同研究者の泰山さんに感謝をしたい。