緊急事態宣言の延長

緊急事態宣言が延長された。色々と打ち合わせをしていくと,「現地訪問」を勧められることが多く,なかなか悩ましいところだが,私としては大学が提示している状況も見て,すべてオンラインにしている。

健康・安全に勝るものはない。引き続き,気をつけたい。

できないタスクリストよりも,できたことを振り返る

忙しくなってくると,メールやタスクリストを眺めてはため息・・・ということを日々繰り返しているが,最近では少し考え方を変えるようにした。

毎日寝る前などに,「今日は何が行えたか」ということを振り返ることにしている。すると結構,あれやこれや浮かんでくるものである。予定していたことはできなかったかもしれないけど,少しはできていることを実感することができ,気持ちが和らぐところがある。

さすがに「タスクリストの作成をやめましょう」とはいえないが(もしそんなことやったら忘れまくりである),これとは別に「やったこと」を最近は残すようにしていて,これはなんとなく良いのではないかと思っている。私の場合,研究と授業準備などに分け,次に何をするのかもメモすると,次やる作業も可視化される。

ということで,先もわからず,天気が悪い日も多いですがみなさんがんばりましょう。

教育実践研究でのアクションは何に基づいて判断するか

教職大学院等で,実践研究について議論をする機会が多い。実践研究の特徴としては,あたり前のことだが,何らかのアクションを伴う,というものがある。学校現場の実践において,取る手立ては無数に考えられるだろう。
その取る手立ての判断としては,以下のような情報があるとよいだろう。

1.理論や先行実践
2.データ
3.組織としての意思決定

1は何らかの先行研究や先行実践に基づき行うというものである。2は実際の現場のデータがあり,それに基づいてアクションをする場合である。3は自ら考えて行おうというものではなく,現場のみんなと話し合い納得する形で進めるというものである。いずれにも基づいていないと怪しく,全部満たしていることが望ましい。できれば,3は行うが,その際に1や2があることが重要ではないだろうか。

科研費採択

新年度に入り,調整事項等で日々過ごしている。

この中,ひとつ明るい話で言えば,代表となっている科研費基盤(C)が採択されたということである。本年度から4年計画。

ICT推進リーダーの研修の企画・運営を支援するためのオンラインジョブエイドの開発

昨年度末まで,集合研修の転移についての科研費をもらっていた。それを探っていくと,そもそもの研修のあり方や制約が気になった。もちろんこのコロナの関係で,思うように研修が進められない,という現状にも出会った。

そこで学校の先生が,学校等にいながらにして,ICT活用のことを勉強し,学校での普及推進を展開できるようなWeb上のプログラム(ここではオンラインジョブエイドといっている)を開発することにした。幸い,様々なビデオ等が公開されているので,それらを有機的に位置づけるという教材構成を考えている(独自にビデオを作るとかそういうはなしではない,ということ)。

特に今年度は業務等が大変なのだが,少しずつ進めていきたい。

科研は,採択されたときよりも,落ちたときのほうが印象的で,若い頃かなり苦しんだ記憶がある。それが蘇る。しかし今回もなんとか採択していただいた。年度初めに良いニュースであった。

2020年度を振り返って

まもなく2020年度が終わる。大阪教育大学6年目から7年目にかけての年だった。
以前振り返ってみると,末尾0と5のつく年は何らかの変化が大きい年であり,何かあるかもとは思っていたが,職務等は特に変わることはなかった。ただ,他の人達と同様に,新型コロナの影響は自分にあったといえる。

研究については代表となっている科研費の研究が最終年度であった。学会等で報告は行ったし,国際会議へと出したものもあるが,さらに論文化へつながるように,と思う。他の研究についても発表から論文につながるようにしたい。発表→論文への溝が自分にとってはかなり深いようだ。

教育についてはみんな悩まされたところだろうと思うが,私も頭を抱える場面は多かった。授業準備がかなり優先度が高い事項になった。オンライン,ハイブリッドとも準備に苦慮したが,時間をかけた分,授業を見つめ直すことにも繋がり,がんばれたのではないかと思う。今まで教育にかけるエフォートが少なすぎだったのだと思い反省した。
3月には連合教職大学院で担当しているスクールリーダーシップコースが完成年度を迎え,初めての修了生を出した。スクールリーダーシップコースのみの担当だったので,私が担当した院生は,全員が現職教員であり,今後の活躍が期待される。このような形は私が理想としていることでもある。
その他,これは授業と関わるが,大阪市学校教育ICT推進リーダー研修は第4期まで終了した。オンデマンド中心でかなりの限界があったが,なんとかがんばり修了生は48名に到達。市内で活躍し始めている。第5期も継続予定である。

その他外部との関係では,外部講師などとして参加することについては前期はほぼなかったが,終わってみれば前年度水準だった。単純計算で増えているようにも思う。体調や仕事の管理もあるため,次年度は控える方針さらに徹底することにしたい。

学会等の活動では,日本教育工学会の理事が任期満了となった。この1年は研究会委員長として,オンライン開催や報告集電子化に関わった。後者は道半ばであるが,多分うまくいくと思う。西森先生や板垣先生,泰山先生を始めとして皆さんに感謝したい。日本教育メディア学会は企画委員長をしているが,次年度12月までが担当。こうした仕事の担当が増えた。色々と意思決定することがいつもながらに大変だ。日本教育工学協会の副会長として,次年度11月の全国大会の担当をすることになっている。次年度はこれに当分はかかりきりになりそうだ。

このコロナ渦の中で,今まで自宅ではほとんど働いたことがないなかで在宅勤務中心となり,働き方が大きく変わった。その中で,今後自分がいつまで仕事をするか,どう生活したいかなどについて考える時間が増えた。特に結論が出たわけではないが,このような機会がなければあまり考えなかったかもしれない。痩せたことについて周りから相当心配されたが,体調変化には今まで以上に気をつけた結果であり,特に問題なく,いっときしんどい時期はあったものの比較的健康に過ごせた1年だった。