2020年度を振り返って

まもなく2020年度が終わる。大阪教育大学6年目から7年目にかけての年だった。
以前振り返ってみると,末尾0と5のつく年は何らかの変化が大きい年であり,何かあるかもとは思っていたが,職務等は特に変わることはなかった。ただ,他の人達と同様に,新型コロナの影響は自分にあったといえる。

研究については代表となっている科研費の研究が最終年度であった。学会等で報告は行ったし,国際会議へと出したものもあるが,さらに論文化へつながるように,と思う。他の研究についても発表から論文につながるようにしたい。発表→論文への溝が自分にとってはかなり深いようだ。

教育についてはみんな悩まされたところだろうと思うが,私も頭を抱える場面は多かった。授業準備がかなり優先度が高い事項になった。オンライン,ハイブリッドとも準備に苦慮したが,時間をかけた分,授業を見つめ直すことにも繋がり,がんばれたのではないかと思う。今まで教育にかけるエフォートが少なすぎだったのだと思い反省した。
3月には連合教職大学院で担当しているスクールリーダーシップコースが完成年度を迎え,初めての修了生を出した。スクールリーダーシップコースのみの担当だったので,私が担当した院生は,全員が現職教員であり,今後の活躍が期待される。このような形は私が理想としていることでもある。
その他,これは授業と関わるが,大阪市学校教育ICT推進リーダー研修は第4期まで終了した。オンデマンド中心でかなりの限界があったが,なんとかがんばり修了生は48名に到達。市内で活躍し始めている。第5期も継続予定である。

その他外部との関係では,外部講師などとして参加することについては前期はほぼなかったが,終わってみれば前年度水準だった。単純計算で増えているようにも思う。体調や仕事の管理もあるため,次年度は控える方針さらに徹底することにしたい。

学会等の活動では,日本教育工学会の理事が任期満了となった。この1年は研究会委員長として,オンライン開催や報告集電子化に関わった。後者は道半ばであるが,多分うまくいくと思う。西森先生や板垣先生,泰山先生を始めとして皆さんに感謝したい。日本教育メディア学会は企画委員長をしているが,次年度12月までが担当。こうした仕事の担当が増えた。色々と意思決定することがいつもながらに大変だ。日本教育工学協会の副会長として,次年度11月の全国大会の担当をすることになっている。次年度はこれに当分はかかりきりになりそうだ。

このコロナ渦の中で,今まで自宅ではほとんど働いたことがないなかで在宅勤務中心となり,働き方が大きく変わった。その中で,今後自分がいつまで仕事をするか,どう生活したいかなどについて考える時間が増えた。特に結論が出たわけではないが,このような機会がなければあまり考えなかったかもしれない。痩せたことについて周りから相当心配されたが,体調変化には今まで以上に気をつけた結果であり,特に問題なく,いっときしんどい時期はあったものの比較的健康に過ごせた1年だった。