大学におけるアクティブ・ラーニングのネクストステージは

先日,京都にある光華女子短期大学を訪問した。同大学の大学教育再生加速化事業の外部評価委員を務めており,1年の年度末にその取組をうかがい,それについてコメントをするという機会があり,これで3年目となる。
同大学のアクティブラーニングの取り組みは本当に多様である。ライティングやICTなどのスキル習得に関する授業の工夫,京都ならではの伝統文化の授業への導入,他県へのフィールドワーク,専門科目でのプロジェクト型授業など。先生方が試行錯誤しながら,おそらく相当な時間をかけ授業をデザインされていることがよくわかった。
私からは,さらにそれらを整理し,つなぐ工夫があると更に良くなるのではないかということをコメントさせていただいた。科目間連携により,同大学が学生につけて欲しい能力を計画的にのばしていくという所まで来て,「カリキュラム開発」と呼べるのだろうと思う。単体の授業から,複数科目の計画な連携を図るのが,大学におけるアクティブラーニングのネクストステージだと思う。実際にはすでに先生方は,いくつか計画をされており,すでにそうしたことを視野に入れておられる。
この大学においては本事業を受けたこともあるが,月に1回集まり,プロジェクトに基づいて進捗状況を報告したり,メンバー間で確認しないといけないことを共有しておられるという。いつも思うが,前向きに努力をされていて,同じ大学教員として感心する。