コンサルテーションの難しさを学ぶ(ICT活用教育アドバイザーとして)

文部科学省・ICT活用教育アドバイザーというのを昨年度から務めている。本年度,三重県の桑名市を担当することになり,先日最終の3回目の訪問を終えた。普段は,学校の授業改善への取り組み対してアドバイスを務めることが多いが,この取組は行政がICT利活用を進めるにあたり,プロジェクトの推進や予算獲得などどうすれば効果的に進めることができるかについて,コンサルテーションを行うというものであった。
10月,12月,1月と3度訪問をしたが,訪問するに従い,行政側が何に悩みを抱えているかについて個人的には少しわかるようになった。何か光明が見いだせるように,情報源を紹介したり,アクションの一例を示したり,様々な手立てを取ったつもりであるが,はてさてどこまで貢献できただろうか。政策を浸透させていくことについての難しさについて,別角度から学ぶことができた。ここでも基本は,到達すべき目標を(それが少し遠かったとしても)明確にすることなのだろうと思う。

文科省のアドバイザーといえば,「業務改善アドバイザー」というのが発表されたのが記憶に新しい。ネット上では批判的な意見が多かったように思うが,その組織に今まで直接的に関わっていないコンサルタントがどのように問題解決へと導くのか,大変興味深い。
実際に自分でやってみると,反省点がたくさんある。学校訪問でもそうだが,いつも「これでよかったのだろうか」と自身に問いかけてしまう。