研修を実施するには,事前の情報収集が重要

気づかぬ間に,かなり多くの指導助言だとか,研修講師だとかの経験を重ねた。
様々な経験を重ねる中で学んだことの一つとして,事前にそのフィールドについて少しでも多く情報を収集したり,先方の考えを聞いたりすることが重要だと思うようになった。依頼側が何を進めたいのか,ニーズが明確でないことも多い。あるフォーマットを作って持って行っても,すべては明確にできないことも多い。それでもなお対話を重ねながら,お互いのイメージをすり合わせていくことが重要だと思う。例えば,私は学校で研修を行うことが多いが,何も打ち合わせなく「ICTでちょっと研修をして欲しいのだけれども」なんていう感じで突如として行った場合,結果として失敗をしたり,長続きしない場合が多い。また,せっかく時間を割いて訪問しても自分も満足感を得られないことが多い。こうした経験を重ね,準備や事前情報収集に力を注ぐことになった。
本日もまた,来月はじめて研修を請け負うことになったある学校へ訪問した。学校が今,どういうことに取り組んでいるのか,どのような環境なのか,どういうことを目指しており,研修に何を期待しているのかなどうかがった。また,私もそれに対するアイディアやできそうなことを披露し,話し合った。別に当日に訪問するだけでも良いのかもしれないが,当日のパフォーマンスはだいぶ変わるのではないかと思う。
このようなことは,経験的にも学んだのだが,実は先日実施されたJSET SIG「教育の情報化」とNHKが協働して行うICT研修ファシリテーター養成講座においても研修開発のためのテーマとして取り上げられている。ここでも話題として取り上げる中で,自分としても改めて重要だということを再認識した。
ただ,この打ち合わせ,飲みながら行うのはよくないね・・・。先週,別件で行った打ち合わせ,相手が相手だけに話の内容をどこまで覚えているか・・・。まあ,なんとかなるでしょう。
今月は登板の機会が多かったため,準備に時間が割かれた。来月もかなり多そうだ。「実践的な教師教育」をテーマとして本学に採用された側面もあるかと思うので,頑張ろう。