2015年度を振り返って

今日で年度も終了。1年間を振り返っておく。

研究的には,大教大の1年目というよりかは,長大のロスタイムといったところか。時間がなくてできなかったアウトプットに終始した。結果,以前の科研費の成果を論文や書籍にまとめることができた。本年度から新たに受けた科研についても,成果に繋がるように下地を整えているというところ。その他分担として加わっている研究についても,まだ立ち上げ期のものもあるが,数年続いたものは論文や発表につながり,充実した。文章でのアウトプットを増やすべく,学会発表は抑えた。国際会議は封印中。

教育においては,新しい所属で立ち上げ期でもあり,これまでとは関わり方はかなり変わった。特に年度半ばで実習を取り仕切る立場となり,心配事が耐えなかった。ある程度予想はしていたが大変なこと,予想していないこともいっぱい起きた。何か起きた時に,どう対応するかというのが問われる。

この他対外的なものについては,講演や指導助言などがやや増えた。後期に大阪ICT活用セミナー,JAET教育の情報化実践セミナーの2本を抱える中で,今後このようなイベントにどのように関わるかを考えさせられた。もっとも予想がつかなかった事態は,日本教育メディア学会の事務局長や日本教育工学会の大会企画委員長になったこと。悩ましいことがそれなりに増えた。学内の会議を取り仕切る機会も出てきたのと同時期でもあって,年齢を重ねるにしたがって仕事の質が変わってくることを実感した1年だった。

いろいろと反省はあるけれど,よく考えてみると3ヶ月の助走を経て大教大の1年目。まだ1年しか経っていないことに驚きつつ,まあこんなもんかなとも思う。1月に40歳を迎えたが,今後10年間の準備助走期間となる1年であった。異動はやはり転機となる。このふわふわした状態は,もう少し続くと思う。