JAET教育の情報化セミナー20160220

2月20日,大阪教育大学天王寺キャンパスにおいて教育の情報化セミナーが開催されました。テーマは「子どもの能動的な学びを支える情報活用能力育成とICT活用」というアクティブ・ラーニングの実施と,実際に調査が行われ,その能力の育成が期待される情報活用能力の育成が主なテーマとなりました。

基調講演として,豊田充崇・和歌山大学教授(JAET理事)に「情報活用能力育成のための授業づくりとその評価方法」というテーマをお願いしました。実際に文部科学省で行われた情報活用能力の調査とその読み解き方を中心に,実際に問題を問いてみることで,能力の育成や評価および,その能力を高めるための授業実践について考えていきました。

続いて,4名程度のグループで,2会場に分かれていただき,ブロックセッションを実施しました。お互いの会場の情報を収集していただき,最終的にはそれらの情報を統合していただくことで,セミナーの活性化を意図しました。ひとつの会場においては,情報活用能力を育成するためのカードやハンドブックの活用,デジタル教科書の活用,情報モラルのカリキュラム開発についての発表が行われました。またその隣の会場においては,実物投影機や,教師におけるICT機器の活用についての非常に多彩な事例報告,そして21世紀型スキルの育成を教科内でタブレット端末を活用して行われた報告があり,どれも非常に充実した新しい取り組みが報告されました。また,ブロックセッションにおいては,企業展示を見て回る時間も取られ,参加者は最近のICT機器やコンテンツに関する情報収集を行っていました。

ブロックセッション終了後は再びひとつの会場に集まり,テーマを充実させるために重要なポイントを3つ考え,グループごとにまとめてもらいました。旧来から言われてきたように,どのような能力を育成するのかを明確にすること,そして,情報活用能力の中でも表現やコミュニケーションを意識すること,一方で学習自体の楽しさも重要であることが共通点として明確化されました。

半日のセミナーではありましたが,充実した取り組みを実施することができました。参加者の皆様や出展していただいた企業の皆様に御礼申し上げます。