長崎県のICT活用モデル校による成果公開(諫早市立西諫早中学校)

今日は日本教育メディア学会の理事会も開催される重要な日だったが,かなり前から長崎県諫早市立西諫早中学校での講演を依頼されていたため,そちらに参加することになった。長崎県では,この3年間,ICT活用モデル校が12校指定されており,この事業は本年度で最終年度を迎える中,各校で研究成果発表会が行われている。学校によって,タブレット端末の導入をテーマにするところなどもあるのだが,本校では電子黒板の活用がテーマとなっている。全普通教室に電子黒板が整備され,実践研究を進めてこられた。田中研究主任を始めとし,本多教頭先生など,旧知の先生方が在籍される私にとっては縁のある学校である。しかも,今日行ってみると,指導したことのある元学生が先生としても在籍していて驚いた。
15クラスの授業が2時間にわたり公開され,教科も様々。時間内にすべて足を運ぶのが手一杯であった。終了後は,グループ別に分かれた研究協議も行われ,参加者からフィードバックを受けるだけではなく,ICTの日常活用に関する悩みなどが情報交換されるワークショップ型の公開研究会が催され,非常に工夫のある研究会であった。
私は最後に与えられた1時間を使い,ICT活用の動向,西諫早中の取り組みに対する評価,学校ぐるみで進めるICT活用について,お話をさせていただいた。珍しく自分ではそこそこな形で情報提供できたのではないかと思っている。
せっかくのICT活用モデル校,それもかなり着実に進められてきた同校の取り組みを,長崎県は事業の成果としてさらに情報発信をし,アピールしてほしいなあと思った。
終了後は,もと同僚である長崎大の倉田先生に送迎していただいた。県内の教育の情報化に関わる事業を,大学を代表し,数多く取り組まれている様子を車中で教えてもらった。お忙しい中,送っていただき感謝。
さて,先々週を含め何度か長崎を訪問し,残された仕事をやってきたが,次の訪問予定がなくなった。これから,本県とはどのような関わりを持つだろうか。10年間自分が住んだ県で起きることは,離れても大変気になる。自分にとって重要な街であることには,変わりがない。