ようやく実習校への訪問が終わる

教職大学院のカリキュラムには10単位必修の実習に関する科目がある。本年度もいよいよ終わりということで,受け持ちの6名(M1,M2各3名ずつ)の実習校(いずれもバラバラ)へ,年度終了の挨拶にうかがった。2月にまずM2の修了報告,3月にM1の1年目終了報告と2年目の計画を伝えるために。1ヶ月半の間に6校を訪問したことになる。

スケジュールの調整自体,院生に任せる所も多いが,そもそも私もある程度スケジュールが限られており,調整に難航する。なんとか期間内に終わることができたよかった。とはいえ,次は4月のヒトケタ台からスタートをきることになる。

この3月にはM2が修了するが,当たり前だが,その数日後には新M1生が入学してくる。新M2には極力早めのスタートを切れるようこの休み期間も準備してきた。教職大学院の教員をやっている以上,この仕事は永遠に続くであろう。新学期からは夜の授業日程とのバランスを取らないといけないので,気をつけたい。

研究生の模擬研修

本年度,京都府から研究生が1名私の研究室の所属し,実践研究に関する議論をこれまで進めてきた。

私たちの大学としては特に何かをしなければいけない,というわけではないのだが,何もないのも区切りをつけにくいので,今後この研究生が所属校へ帰ったときを想定し,模擬研修を実践することになった。

随分綿密に時間をかけて準備をしてきたこともあり,当日はスムーズにことが運んだ。しかしそれでも課題は残り,模擬研修の受講生役を務めたストレートマスターの大学院生は,それぞれに的確なコメントをしていた。今後,最後にこの研究生と振り返りを行うことになっているが,次にどうつなげようとするのか楽しみだ。

終了後は,私が担当の院生らが集まりM2を送り出す会。修了式後の会には出席できないので,こういう機会を持ててよかった。楽しく過ごす事ができた。夜間大学院ということもあり,昔に比べてこういう機会は減ったなあ。

文科省での成果報告会(遠隔学習,情報教育の推進)

以前書いたように,先週,今週と文部科学省で実施された2件の成果報告会に担当委員として参加をした。

先週は「ICTを活用した遠隔学習における教育の質の維持向上に係る調査研究」の報告会。前任校で遠隔教育に関する調査や実践に参加し,取り組んでいたときには数年度,このような事業になると思ってやっていなかった。当時考えていたことが,インフラの整備もあり,いろいろと実現されていっていることに驚きを感じる。ただインフラの整備だけではなく,具体的な形やモデルにしている学校現場のパワーがすごいと思う。

今週は,次世代の教育情報化推進事業「情報教育の推進等に関する調査研究」の報告会。IEスクールの担当委員として,情報教育に関わるカリキュラムマネジメントに関する事例報告の司会やコメント等を担当した。学校レベルで実直に取り組む事例,そこに関わる教育委員会の取り組み等が参考になった。また,ICTスクールの先進的な取り組みからは,特に探究的な活動におけるICT活用の位置づけを事例とともに理解することができて,私も勉強になった。

これらの成果は少し先になるかもしれないが,多くの学校現場で参考にされるようになっていくと思う。

外部評価者となる

先日は,担当する事業の外部評価を受けたのだが,今度は外部評価者の役を担った。ある短期大学のとある事業の取り組みに対してコメントをするというものであった。もちろん教育に関するものである。

自分も大学教育にかかわるものとして,その経験から色々ということができる。そもそも教育の問題は多くの人が何らかの経験をしていて,なんでも言うことができる。

先日外部評価を受けたおり,外部評価者をお願いしていたある研究者の先生は,感覚的なものではなく,ご自身がこれまで進められてきた研究の立場からも語っていただき,大変参考になった。私も好き勝手に語らず,特に今回は自分の専門の立場から,教育方法やカリキュラム,初等中等教育の取り組み,学習指導要領などの視点を交えたつもりで,かつわかりやすく伝えられるように,外部評価者としてコメントした。

果たしてその役割を果たせたかどうか・・・。実は私に依頼して下さった方はもうこの大学にはおられないので,そのコメントが妥当かどうか確認しようもないのだが,ある程度うまくやったと信じたい。

ところでこの短期大学の取り組み,毎回進捗をうかがうたびに,真摯に取り組まれていることがよくわかる。いつも頭が下がる思いである。

外部評価を受ける

教職員支援機構の助成のもとで,私たちの大学院と大阪市で進めてきた学校教育ICT推進リーダーの養成プログラムは,先日その取組を終えた(大学院の関連ブログ記事)。

本日はその最終報告書をある程度まとめたので,学外の方から,外部評価を行っていただいた。取り組みに対して一定の評価をしていただいた。その一方,評価の方法や連携上の課題など,それぞれの専門性から新たな視点をくださった。確かにと思えることがいくつもあった。また,大学と行政の連携において,今回体験したことが今回にとどまるものではなく,他と連携をしたときにも出てきそうであることを確認したのも,大学に身を置く者からすれば新たなる発見であった。

この研修に関しては,すでに一定の完成に達したので,同じ助成を申請することはしない。ただし,どう持続可能な形で進めていくかが今後の課題となるので,今回頂いた指摘をベースにして改善を図りたいと思う。