「本」カテゴリーアーカイブ

メディアとしての電話

メディアとしての電話

メディアとしての電話

通常、あたりまえの存在であった電話をメディアとしてとらえ、さまざまなアプローチ(電話の存在、コミュニケーション)から解明しようとした意欲的な本。こういうのがなかったらケータイなどには結びつかなかったかも。歴史における電話の位置づけ、新しいメディアが当初の想定とは異なったコミュニケーションに利用されていく過程などが面白かった。

マイナースポーツ

今日,明石家ジャパンという番組をやっていた。マイナースポーツを取り上げて,それを応援していくというものだ。それを見ていて思い出したのだが,最近,こんな本を読んだ。

熱烈応援!スポーツ天国 (ちくまプリマー新書)

熱烈応援!スポーツ天国 (ちくまプリマー新書)

新しい新書シリーズらしい。中・高若手向けの。(普通,この分野の研究者なら当然その横にあった内田樹著「先生はえらい」というのを選ぶべきなんだろうけど,まあそれはよしとして。)マイナースポーツを観戦し,そのときの状況をまとめたものだ。必ずしも誰も知らないとかそういうものはあまり無いんだけどね。ラクロス,セパタクロー,ボディビル,古武道,スポーツ吹矢(これは存在にびっくりしたけど)など。24のスポーツが取り上げられるのだが,一つ一つはそんなに長くない。気軽に読めて,面白かった。切り口とかまとめ方がすごくうまい。さすがはプロの書き手だね。一番笑ったのは雪合戦に登場していたチーム名。「ロード・オブ・ザ林務」。あとスポーツのひとつで「キンボール」ってのは読んでも今だによくわからんかったけど。

話は戻るが,明石家ジャパンに出てた最後のスポーツ,もう名前を忘れてしまった。オランダにあったスポーツなのだけど,門外不出の状態から,日本でなぜか行われるようになったもの。日本の競技人口8名。棒高跳びみたいな棒に上って,川(池)の向こう岸,しかもより遠くへ飛ぶもの。まあ,番組を見た人じゃないと誰もわからないでしょうが。

沈まぬ太陽3

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

白い巨塔にはまったのは1年前。それから古本屋で見つけ,読んだり読まなかったり。先日,ふと見つけ,思いついたように再開。あまりにも重たい気持ちになるので,読んでなかったのだ。続いて読んでみても,あまりに重かった。御巣鷹山編でちょうど飛行機の事故が起こるときなのだが,墜落していくときの遺言の走り書きがその場を想像させて,泣けた。あと2冊あるのだが・・・。

ホリエモン

100億稼ぐ超メール術 1日5000通メールを処理する私のデジタル仕事術

100億稼ぐ超メール術 1日5000通メールを処理する私のデジタル仕事術

彼がどのようにメールを整理しているか。1日5000通らしい。自分で数を増やしている気もしなくは無いけれども・・・。まあほとんどの人がそんなにもらわないので,必要ないんだろうけれども。

参考までにテラシマ流メール整理術を・・・。私の場合は1日50通程度でしょうか。

  • フィルタリングせず,受信トレイにすべて入れる
  • 必要ないものを削除
  • 個人メールを順に返信(基本的に残さない)
  • 終了したものはあらかじめ作っているフォルダに手動で振り分ける
  • あとは読んで同様の作業
  • 自動受信にしない(ある一定の時間間隔を作って読み込みボタンを押す)

特にどうってこと無いけれども,200通までならこれで大丈夫だと思いますし,多分それだけいただくような生活にも今後ならないと思います。

崖っぷち弱小大学物語

崖っぷち弱小大学物語 (中公新書ラクレ)

崖っぷち弱小大学物語 (中公新書ラクレ)

前々から村上さんに進められてきたし、各所で話題となっていたので読んでみた。一気に読んだ。京大の霊長類研究所で長年やってきた先生が、定年退職後ある私学の大学(いわゆるランクのあまり高くないところ)へ移って、そこでの活動や日々思っていることなどが書き綴られている。読む前はその先生のストレスばかりが書き綴られているのかと思ったが、全然そんなことはなく、正論ばかりだった。著者は誠実な先生だと思った。ここに書かれていることって、「弱小大学」だけではなくて、一部を除いて結構どの大学にも当てはまることかなと思いましたけど。それか、大学全体が「弱小大学」化しているかどちらかかな。