「研究」カテゴリーアーカイブ

学校でICT活用に関する研究を発展させる(Jeat全国大会)

Jaet(全日本教育工学研究協議会)全国大会に参加をした。今年の開催地は京都。初日午後に登壇する機会があった。

パナソニック教育財団の特別研究指定校が,どのようにICT活用に関する学校研究を進めたか,そしてその後どのように実践研究を進めているかについてうかがいながら,その秘訣を探るという主旨のパネルディスカッション形式の報告会であった。

3校の先生方が,これまでの研究の経緯を語り,私が共同研究として進めてきた学校研究の継続・発展モデルを提示しつつ,その特徴を確認していくというものであった。時間は短かったが,座長の木原先生のコーディネートの元,各校の特徴を確認したり,校種の違いなどにも触れることができた。各校の先生方が話すことに合わせ,こちらも対応しないといけないので,壇上では緊張の連続であったが,このような環境になったほうが相互に交流も図れるのだろうと思う。

2日目はいくつか発表を聞いたり,理事会に出席したりした。大会においては,本当に久しぶりにお会いできた人もおり,本当に良かった。多くの先生方や企業の方とお話出来きた。これも,この大会の魅力だと思う。

来年は,10月9日と10日,富山において開催予定とのこと。これで,9月から続いた学会等が概ね終了した。出張が重なり大変であった・・・。

サイト紹介:セサミ・ストリート研究30年”G” IS FOR GROWINGを読もう!

先日の日本教育メディア学会の課題研究で,「テレビの歩みと教育」というのが催された(私は別の課題研究の場にいた)。そこで,セサミストリートが話題となっているのを,池尻先生(東大)のツイートで発見した。「”G” IS FOR GROWING」というのが文献として取り上げられており,興味をもったとのこと。

この書籍,今から何年前かわからないけど,何名かで研究会を開きました(2003年頃?)。改めて思い出して懐かしくなった。こういう取り組みはもっとやったほうが良いよなあと思った次第。サイトは稲垣さんがまとめてくれていた(改めてこういうのは大事だよねとも思った)ので,是非ご参考までに。

セサミ・ストリート研究30年”G” IS FOR GROWINGを読もう!.

日本教育メディア学会で発表

10月11日,12日と日本教育メディア学会が金沢星稜大学にて開催された。
私は初日の一般研究において,以下を発表した。科研費(若手研究)の発表。小清水先生,藤山さんには時間ない中,大変お世話になった。

寺嶋浩介・小清水貴子・藤山茜(2014) ICT活用指導力を向上させるための教科教育法授業の開発.第21回日本教育メディア学会年次大会(金沢:金沢星陵大学,2014年10月11日) 『日本教育メディア学会 第21回年次大会発表論文集』pp.48-49.
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発表は,実践をし,その評価をしました,という形の発表だったのであるが,もっとどのような点に工夫して設計をしたか,どう改善されていって今のような形になったのかということを記述的に説明したほうが研究としてはよいような気がした。でも,視点が広すぎると,「それは研究?」ともなりかねない。いずれにしても同じことをやっていたとしても,その成果をどのように表現するべきなのかはもっと考えたほうが良いように思った。

本学会は,教育実践研究に関する発表が多く,それは良いことだと思う。その一方,シンポなどを見ていても研究の場と実践の場のギャップがかなりあることも実感した。溝を埋めるような取り組みは,本当は金沢の研究者や学校現場とのパートナーシップから,学ぶことが多いのではないかと思った。
もうひとつは,自分の発表もそれになるが,研究と政策の関連性。その関連性は色々とあって良いと思うが,政策に近いもの,近未来的なものだけではなくて,研究としてもっと先を見たようなアプローチをもっと積極的に切り開いて行くような研究が今の自分には必要なのかなと思った。

金沢では多くの皆さんにお会いすることができ,とてもよい学会であった。
次年度は10月17日,18日,日本大学で開催とのこと。

日本教師教育学会での発表

日本教師教育学会2日目。以下の発表をした。島田先生の科研(1年目)の報告。4つの地域の指導主事等にインタビューをし,その取組についてモデル化した。

島田希・木原俊行・寺嶋浩介(2014) 学校研究の発展に資する教育委員会 指導主事の役割のモデル化 日本教師教育学会 第24回研究大会(東京都町田市:玉川大学,2014年9月28日) 『日本教師教育学会第24回研究大会』pp.118-119.

昨年度までは学校研究についての取り組みを推進リーダーの立場から検討した。今年度は,学校と外部ネットワークを構築している指導主事がどのような点を配慮しているかについてまとめたものである。

今回の発表を通して,学校研究において学内からだけではなく,外部からの新しい見方を得ることができた。仕事において,指導主事の方と関わるところは多々あるが,自身が関わる際にさらによい関わりができるかもしれないと思う。

発表は3名で35分,質疑応答15分。その上そのセッションで40分(?)の総合討論があった。先週の教育工学会とはまるで違う文化に戸惑ったが,勉強になったし,教師教育と教育工学の接点みたいなものを得ることができた。2回目の参加にして,総合討論でも発言したりなど,少し積極的に関わってみた。

来年度は信州大学で,JSET直前の開催なのだそうだ。何も9月に学会を固めなくても・・・(^_^;)

教師教育学会に参加

玉川大学で開かれた日本教師教育学会に参加をしている。キャンパスが広く,素晴らしいキャンパス。発表は明日なので,発表やシンポジウムを聞いた。

教員養成の高度化,養成と研修の一体化などがキーワードになっていた。意外と実践的な発表が多いことを確認した。また,同じ教員養成と言っても,私立大学や開放性教職課程と計画養成の立場の違いについても実感した。そして,この学会は私学の先生がかなり多いのではないかと思う。

そのような中で,自分がやっていることとの関連性,そして教育工学との接点や異同を認識することができた。明日は,「学校研究の発展に資する教育委員会 指導主事の役割のモデル化」というタイトルでの共同発表を予定している。与えられている時間はなんと50分。長すぎる・・・。