論文刊行

今年度のはじめ,そこそこ時間をかけて書いた論文がようやく発行された。紀要ではあるが,査読のプロセスもあり,発行までに少し時間を要した。

寺嶋浩介・泰山裕・時任隼平・藤井佑介(2022) ICT推進リーダーの校内での普及・推進に資する行動の分析 ─研修転移場面での経験学習の視点から─『大阪教育大学紀要 総合教育科学』70, pp.209-220.(2022年2月28日)https://opac-ir.lib.osaka-kyoiku.ac.jp/webopac/TD00032240

<要旨>
本研究では,ICT推進リーダー研修を受講した教師が,研修終了後にICT活用の普及・推進に関わる取り組みをどのように考えて行っているかを明確にしようとした。経験学習の観点から,対象者は「信念」に基づいて,「エンジョイメントとストレッチ」にあわせて,「技術」を適用することで行動をしているという仮モデルを組み立てた。仮モデルに基づき5名の教師に対してインタビューをした上で,発言をコード化し,仮モデルの下位カテゴリを記述した。その結果,教師の行動の具体が明らかとなった。成果を解釈し,今後のICT推進リーダー育成研修プログラムへの適用可能性について提案をした。