7月後半から8月中旬まで取り組んだこと

7月後半から8月お盆前まで,研修や講習の講師が続き,忙殺されていた。大学のことを含め,振り返りを含めて上げておきたい。

  • 富山県総合教育センター:授業デザインとICT活用。富山に呼んでいただいたのはもう何回目だろうか。連続は3年目ぐらい。講演スタイルで進めさせてもらった。いつも熱心に聞いていただけるので,ついつい長く話してしまった。
  • 尼崎市総合教育センター(7回シリーズのうち2回目):1学期に行ってきた授業の中でベスト2を「AL通信」として作成してきてもらい,その授業について情報交換をした。また,アクティブ・ラーニングに求められる要件などについても考えてもらった。私はアクティブラーニングについては,今行っている取り組みや工夫を掘り起こしていくことがキーになると思う。
  • 大阪市立中津小学校:タブレット端末もある中でのICT活用の基本について。いくつか事例について話した後,実際に使って見ながら,できそうなことを考えてもらった。まずは触って見るところから。算数を研究テーマの中心としているので,長崎大学の卒論生が作成した算数でのICT活用に関するガイドが役立った。
  • 尼崎市立園田北小学校:アクティブラーニングに関する研修。ここでも,1学期の取り組みをもとに議論してもらい,2学期以降の取り組みについて目指すところを「対話的」「主体的」「協働的」の視点から考えてもらった。瀧本研究主任は,ICT研修ファシリテーター養成講座の第1期修了生。私と話し合いながら,自身の学校なりにアレンジし,研修に取り組み,頑張った。12月に公開研があるので,楽しみ。
  • 関西大学にて,連合教職大学院の説明会。関西大学は私たちの大学院では,もっとも出身者が多いところである。少し話も広まってきて,意欲ある学部生が説明会に来てくれたと思う。ひとりでも多く入学して欲しい。私よりも,現役大学院生の言葉が彼らの胸に響いたと思う。終了後は,教育開発支援センターへ。岩崎千晶先生のところへ。最近は解説をしないと知らない人もいるかもしれないが,大学の同級生である。仕事のことや家庭のことなど久しぶりに長く話すことができた。
  • JSETSIG教育の情報化。これだけはいち参加者として参加をした。GetActiveという書籍について学ぶ会。海外の動向も勉強しないといけないことを再認識した。
  • パナソニック教育財団成果報告会:愛和小の取り組みについてコメントした。終了後はその後の取り組みについてうかがったりした。パネルディスカッション(アクティブラーニングとICT活用)では,他の登壇者に比べケタの大きい話をしてしまい,意図に沿っていたかどうか,そもそもテーマに即した事例を自分がどこまで持っているかなど反省をした。先輩の先生方の引き出しの多さに自分は情けなくなった。しかも,終了後は新幹線がまさかの1時間以上の遅れ。振り返れば,ここから疲労が蓄積されていった・・・。
  • 備前市:パネルディスカッションの登壇。同市のICT活用に関する調査を請け負っているので,その結果の紹介。多くあるものから何を切り出すかが難しいと思う。最後にはちゃんと研究として報告できるようにしないとと思う。
  • 大学院の実習リフレクションミーティング。半期に1回開催される。昨年度はほぼ自分でやったが,今年度から運営方式を変え,自身はほとんど口を挟まないようにした。担当の先生方に感謝だけど,さらに院生が請け負う形が理想だろう。課題もあると思うが,大学院全体で動くものなので,おおよそうまく運営されていると思った。今後どこまで取り組みとして力を入れていくか。終了後,東京へ。
  • ICT研修ファシリテーター養成講座(NHK×JSETSIG「教育の情報化」):2期目の2ndセッション。内容も,時間の長さとしても一番のヤマ場となる。準備やかかるプレッシャーは他にひとりで講師をしているものからは一線を画するヘビーさで,私自身も勉強になっている。受講生の熱心さに助けられ,無事に終了。10月に最後の3rdセッションが行われる予定。終了後も打ち合わせがあり,ヘロヘロになりながら大阪へ戻る。
  • その次の日朝1番から教員免許状更新講習。今年度から選択必修となった教育の情報化2コマ。1回きり,90名程度の受講者でできることは限られるが,準備したものをもとに精一杯やった。
  • 免許状更新講習終了後は,名古屋から井上先生が研究員として来研。今回は1日のみの制度。昨年度,2週間大阪に滞在された。その続きとして今行っておられる情報活用能力育成のことをうかがい,アドバイスさせてもらった。最近あまりない総合的学習などについて話せる機会。やはり私はテーマとして好きなんだと思った。終了後は更新講習の採点を行い,昨年度果たせなかった一緒に飲むことも実現できた。
  • 尼崎市総合教育センター(7回シリーズのうち3回目):前回の議論を受け,アクティブラーニングをさらに一歩深めるための次のステージを考えていくことに。一緒に入ってもらっている泰山先生(鳴門教育大学)を中心に進めてもらった。前回あったように実践に意義付けをしていくだけではなく,その上のステージを少しとらえることができたのではないかと思う。はじめての取り組みなのでけっこう大変なのだが,やっているうちにアクティブラーニングを語る糸口が少しわかってきたと思う。
 
8月後半は集中講義があることもあり,この夏の講習や研修関係は,ほぼ終了した。振り返ってみると,大きくICTとアクティブラーニングに分けられるが,後者の仕事が増えてきていることに戸惑いが正直いって大きい。また,自分のできることに比して,仕事を多く請け負ってしまったことも反省点である。この期間中は何とか乗り切ったが,まだ立ち直れていない段階で,大学や研究の仕事に影響してしまっている。次年度以降,見直しが必要である。