大学教育におけるシラバス作成ワークショップ(関西学院大学FD研修会20151218)

12月はいろいろと続いたので,なかなか落ち着く間がなかったが,その間のことをいくつか書いておきたい。

私は初等・中等教育を研究のフィールドにしているが,年に1度くらい,忘れた頃に大学からお声がかかることがある。関西学院大学でFD研修の講師として,シラバス作成に関する講義やワークショップをがっつりと4時間行った。今年度から同大学に着任された時任先生にお声がけいただいた。関学には実は初めての訪問。

4時間を2つのパートにわけた。前半は概論の講義,そこから参加者自身の講義についての目標や評価を明確化してもらった。後半は,1単位時間の授業について,検討していただいた。どちらも,自身のシラバスを改善するという立場から,個人で改善したものを,ペアのひとに紹介をするということを行った。

私が想像できない多様な授業(例えば,同大学には神学部があるなど)があるということから,このワークショップ自体がうまくいくかどうかについて危惧をしていたが,参加された先生方が熱心で,予定通り進めることができた。また,議論を重ねると,カリキュラムや授業選択システムの関係で,先生方は苦労の中授業を実施されているということがよくわかった。

今回の取り組みで,このテーマに関して議論をするためのパッケージはある程度出来たかなと思う。4時間もあるともっとできそうかなと思うけれど,何かを学ぶということは,時間がかかるということも再認識させられた。

終了後は,これも初めての訪問となる時任研修室にて,私が代表となっている科研の打ち合わせ。今年度からの本科研では,私たちが関西に着任したこともあり,定期的に勉強を進めている。まだ私が明確に考えられていない点に鋭く質問してくれるので,勉強になる。