生徒の利用ログから何がわかるか(京都市立西京高等学校附属中学校)

京都市立西京高等学校附属中学校を訪問した。同校は京都大学,企業との連携でタブレット端末の活用について実証研究を進めている。1人1台の取り組みはこれまでいくつか見てきたが,プロジェクトメンバーから考えるにおそらく私が普段訪問する学校とは異なるアプローチにて活用されていそうだったので,どういうことがされているのかを見させてもらうために,参加をした。予定より早く行って周辺で一服しようと思っていたらこのプロジェクトの一員の村上さん@京都外大と出会い,結局一緒に行くハメに・・・。この人との関係は,もはや運命である。
授業は,中学校3年生の理科,保健体育,数学が同時に公開されていた。他の学校と使っているソフトなどは異なる点もあるが,授業として行っていることは,私が普段見るものと,あまり変わらなかったと思う。基本的には,生徒が個人でタブレット端末へ入力したものを全員で共有するという授業が行われていた。ただ,生徒の学習能力がとても高く,プレゼンテーションにおいてはその能力があるだけではなく,きちんと調べてまとめていたり,その内容についてもよく理解しているなと思った。
このプロジェクトのひとつの主要な目的として「タブレット端末の持ち帰り学習」があるという。京都大学のチームが生徒の活用ログについて分析をし,その結果について発表をしていた。この時代,ログが取れるといっても,何を明らかにするためにどう分析するかを考えるのは,技術が進歩しているだけに逆に難しいと思う。そこはさすがに京大のメディアセンターのチームなので,試行錯誤しながらも分析されている様子がよくわかった。今は「自宅課題」としての分析となっていると思うので,反転学習として設計されるときに,システムの力でどこまで明らかにできるか,大変興味深い。
しかし,このようなプロジェクトをまとめていくのは大変だ。そこはさすがに村上さんである。頑張ってください。