- 作者: 北川達夫,フィンランドメソッド普及会
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
- 購入: 17人 クリック: 575回
- この商品を含むブログ (61件) を見る
PISA調査(特に読解力)で上位に位置するフィンランド。このフィンランドの教育に対して関心が集まっており,こうしたテーマに関する本がいくつか出版されている。本書はフィンランド・メソッドとして,発想力,論理力,表現力,批判的思考力,コミュニケーション力からなる5つの力(前者3つが基礎的なもので,あとは応用力)に構成し,その教育方法について述べている。どの力に関しても何らかのフォーマット(型)というものがあって,それを繰りかえしやっていくことのスタイルが共通しているように「本書からは」感じられる。
この視点から日本の学校を見てみると,この「型」スタイルに批判的な教師も多いように思う。ところがベテラン教師になるとこのスタイルをうまく活用しているようにも思う。偏るのは良くないかもしれないが,こういうスタイルはある程度積極的に実施されるべきだと思う。もちろん,その前提には上記のような「つけたい力」があってのことだが。