昔同志社女子で非常勤の先生にいただいたものだ。これは1901年に発行された報知新聞に書かれていたものだ。結構あたっています。メディア論とかの授業で使えそう。メモとして残します。
- 人声十里に達す
- 伝声器の改良あるいて十里の遠きを隔てたる男女互いにえんえんたる情話をなす
- 写真電話
- 電話口には対話者の肖像現出するの装置あるべし
- 買物便法
- 写真電話によりて,遠距離にある品物を鑑定し,かつ売買の契約を整へ,その品物は地中鉄管の装置によりて瞬時に落手することを得ん
- 電気の世界
- 薪炭,石炭共に尽き,電気これに変わりて燃料となるべし
- 植物と電気
- 電気力を以って野菜を成長することを得べく,かくしてえんどうはだいだい大となり,菊,牡丹,バラは緑黒等の花を開くものあるべく,北寒帯のグリーンランドに熱帯の植物生長するに至らん
- 暑寒知らず
- 新機器発明せられ暑寒を調和するために適宜の空気を送り出すことを得べし。アフリカの進歩も比為なるべし
- 空中軍艦,空中砲台
- チェッペリン式の空中戦は大に発達して,空中に軍艦漂ひ空中に砲台浮かぶの奇観を呈するに至らん
- 七日間世界一周
- 19世紀の昨年において少くとも50日間を要したり世界一周は,20世紀末には,7日間を要すれば足ることなるべく,また世界文明国の人民は男女を問わず必ず(印刷不明瞭「一回」かな?)以上世界まん遊をなすに至らん
- 人と獣との会話自在
- 獣語の研究進歩して,小学校に獣語科あり,人と犬猿とは,自由に対話することを得るに至り,下男下女の地位は多くは犬によりて占められ,犬が人の使に歩く世となるべし