- 作者: 山内祐平,中原淳,社会人大学院研究会
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2003/03
- メディア: 単行本
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僕が大学院に入ったのは1998年のこと。当時,関西に社会人を対象としたサテライトキャンパスができ始めていた。関大の総合情報学研究科も社会人入試を重視すると言うふれこみであった。懐かしいなあ。本書では様々な社会人院生経験者へのインタビューが掲載されていて,非常に興味深かった。本当に大変な様子が伝わってくる。勉強しようとしている人は増えているのに,それを支える社会や教育のシステムが整っていないことを実感した。
僕みたいにストレートであがってきた院生からすると,彼らが社会の実践から学んできた情報を得るのは非常に勉強となった。現在,自分の出身研究室には数名の方がおられるが,その数は年々減ってきているような気がする。他に選択肢が増えたこともあるが,今のシステムが阻害要因になっているようにも思う。もっと増えるといいですが。ひょっとしたら,修了生でもこのサイトを見ている方もいるかもしれないですね。お元気ですか?
ところで,長年社会人を含めて大学院生を見てきて,ひとつこれだけは言いたいことがある。それは「修士論文を書いて修了すること」。当たり前かつシンプルだが,この言葉が意味するところは深い。社会人にとってこれが実に難しい。でもそれを乗り越えないことには大学院で勉強することは意味がないと思う。あくまで僕の意見ですが。
蛇足だが,僕は一期生なので先輩はいない。社会人の人でもみんな同級生か後輩となる。村上さんの先輩が僕の同級生とか,親と同じくらいの人が同級生とか,どこかの大学の助教授先生後輩とか・・・。不思議なものです。