認知的道具のデザイン

「学習などの活動環境を状況論からデザインする」という帯にあるとおり,それらに関する理論と実践がまとめられている。特に7章のアルゴアリーナというソフトの設計と評価に関わる加藤・鈴木論文が参考となった。ここでは学習環境をデザインする際の構成要素として3つのレベルに整理している。

ヒト(組織)のデザイン:組織,制度など

コト(活動)のデザイン:活動内容,目的など

モノ(道具)のデザイン:器具・道具,教育メディアなど

以上が原則として上から,往復しながらデザインされていくと言う。内容がデザイナによって全て可変というわけでもなく制約も出てくるだろうから,往復作用の過程において,そういうときにどのような意思決定をするかが重要であると思った。非常にシンプルでよい枠組みだと思う。

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