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new blended learning

日本において,e-learningが話題となったのは大体2003年ぐらいだっただろうか。しばらくすると,非同期の学習には限界があるということで,ブレンディッドラーニングという言葉が誕生した。非対面の学習と対面の学習を組み合わせ,より効果的にしようという取り組みである。

今日いっているオンライン授業,オンライン学習はZOOMを活用した同期的なものを想像する人が多いようだが,Moodleなどの学習支援システムを活用してオンデマンドで受講できる非同期型の学習も含まれる。データ量などを気にすると,むしろ後者のほうが大学では推奨される。

非同期のみの学習であったとすると,いずれ疲れ,モチベーションも落ちる。同期のみでも疲れ,モチベーションも落ちる(結局,どっちもかい!)。ということで,近くブレンディッドラーニングの重要性が語られるようになる。しかし,この場合はブレンドされるのは,今の所対面は難しいので,同期と非同期の学習。時代は繰り返されるが,その形は同じではないことを実感する。また,同期的なツールが飛躍的に進歩した。

まだ私はそのようなブレンドはしていないのだが,今後一部でチャレンジすることになるだろう。

さて今後,リアルな対面の価値はどこに出てくるのだろう?

ZOOM疲れにならないだろうか?

本大学でも,オンライン授業が2週目を迎えた。この間,周りからもれ伝え聞くところでは,ほとんどの人が同期的手法を取り入れているということである。私が準備や構想しているものは,非同期なのだが(大学もとりあえずの段階として,それが推奨ですよね?),どうやら現状はかなり違うのではないかと推察される。

教員の方々は,いきなりレベルが高い取り組みを頑張ってされているようにも見えるが,果たして大丈夫だろうか?

「大丈夫だろうか?」と書いたが,それは学んでいる方に対して。教員は同期的なものでやったほうがいつもと同じスタイルを持ち込めるので楽だと思う。受けている方は,大丈夫だろうか。1日に複数時間あると結構ツライような・・・。

何週か立つと,ZOOM(別にZOOMだけではないのだけれど)疲れがやってくるのではないだろうか・・・それとも,慣れる?私としては,今後始まる講義も集中講義もあるので,その推移を見極めていく必要がある。

一方,個別指導やゼミ的なものは,同期的に進めている。M1の担当も決定した。スケジューリングが難しいが,順調にこれまでと遜色なく進んでいる。

オンライン学習,一方向手段の確保と日常化を

前回,オンライン学習のひとつの手段として,NHK for Schoolの活用について書いた。ここから一気にタブレットを活用して・・・テレビ会議システムで・・・と行けるのは,ほんの一握りの自治体だと思う。

次に,学校でできることは,教科書の活用を中心とすること,そして学校Webサイトを利用して,情報を頻繁に発信することではないだろうか。

NHK for Schoolと同様に,教科書も学ぶべき事項がコンパクトにまとまっている。そして,(配布されていればだけど)みんな持っている。これを機会に今一度教科書で学ぶ,という根本が見つめ直されるとよいと思う。

一方,教科書があっても,それだけで多くの子どもが学べるわけではない。それを補うために,学校からなんらかの情報を発信できればよいのではないだろうか。

今,学校Webサイトの更新はCMSが利用されるなど,昔に比べてさほど負担があるわけではない。例えば,各クラス(あるいは学年)のページを作り,先生方がいわゆる発問となる問いかけや学習のガイドをできないだろうか。しかも,極力継続的に発信したい。双方向性への意識は次の段階で良いと思う。

各学校の先生方が発信する情報は,誰か知らない人からのものよりも,身近に感じられるものである。テレビで教育委員会の指導主事らが番組を放送するなどの手段を取り始めているところがあるが,子どもにとって知らない人が教えることから,どれぐらい継続性が期待されるかを考えたら,難しいのではないかと思う。もちろん,質の高い情報を学校の先生方が意図的に組み合わせて使うことができれば,頼りがいのあるものになるだろうけれど。

オンライン学習としてのNHK for school

今さら感があるのだが,初等・中等教育の児童・生徒がオンライン学習をする際に,私はやはりNHK for Schoolが有効なのではないかと思う。

その中でも特に,今回の機会に合わせて,おうちで学ぼうが公開されているが,私は特にこれが有用だと思う。NHK for Schoolは最近コンテンツ数が多く,はじめて見るとなると,どれを見ようか・・・ということになるが,ページ中にある「先生が選んだプレイリスト」が番組が厳選されていて,とても良いと思う。まずはここから見るのが良いのではないだろうか。面白いと思うシリーズがあれば,それを続けてみるのが良いだろう。

学校と家庭で異なるのは,時間がかけられるという点にある。特に学校だと1回しか見ないのが普通だろうが,家ではくり返し見ることができる。これまで繰り返し視聴はあまり強調されてこなかったと思うが,良質のものを何回も見ていると,それなりに発見がある。あと,教科や番組の性格によるが,番組を視聴して学んだことを,実際に何らかの形で適用したり,応用したりできる時間も十分ある。

文科省から色々とコンテンツが公開されているが,まずはNHK for Schoolの活用からで良いと思う。

社会人院生のオンライン授業,考慮すべきは

全国各地で大学でのオンライン授業が進みつつある。私の大学では現在準備中で,今日4月14日現在では,20日(月)の週から約3週分開催されることになっている。ただし,これは現在のところの決定事項であり,延びる可能性ももちろんある。ここまで色々考えてみると,準備はやっぱり大変だなあ・・・と思うのだが,想定の範囲内である。

対学生について,いわゆる若い学生さんを対象にした場合,「パケ死」問題が議論をされている。それについては,いくつか記事が取り上げられたり,携帯各社の対応が発表されている。

私自身は,大学院での授業が多く,その対象者の多くが社会人となる。これについて,なにか議論されているだろうか。この中で,特にテレビ会議など同期的な学習の場合,カメラ問題,場所問題が発生するのではないかと予想している。

ネット環境の問題については先の若い方と比較すると,特に問題ないかもしれない。しかし,自宅でカメラがないという問題,自宅でそのような学習に取り組める場所がないという問題が出てくるのではないかと思う。

前者は経験則で言えば,カメラがなくてもiphoneなどのヘッドセットがあると対応できるし,PC内蔵のものでも可能である。要は,顔を出さない,見ないやり取りである。今までのコミュニケーションにこだわれば,ストレスを感じる人はいるかも知れないが,それにこだわらなければ対応できる。あと,スマホを使えば,対応できるのでとりあえず問題はクリアできると思う。

問題は後者。家で(しかも夜に)そのようなコミュニケーションを取れる場があるか。社会人は,家族のいる人も多い。子どもがいたとすると,夜間大学院は,彼らが就寝する時間にあたる。その近くで,授業に参加できるのかを考えると,私は難しいと思っている。そもそも,普段職場にいることが中心の人が,家で落ち着いて取り組める場所があるだろうか。当初は,大学キャンパス活用の可能性もあったが,大阪では,そうしたことが,一気に難しくなった。

e-learningって,「いつでも,どこでも」じゃなかったのね。

個人的な感覚で行くと,非同期的な学習環境の選択が普通だと思うが,果たしてどうなるか・・・(担当しているものは,非同期的な学習ができるように準備中である)。そして,ほかの方はどのような環境を構築されるだろうか。そんな事言いつつも,主指導教員となっている担当院生への指導は,テレビ会議ですすめる(ICTがテーマなのであれば,とりあえず活用からしてもらわないと)。先週は,大学から接続した院生もいたが,今週は状況が異なり,大学を活用する道はない。うまく進められるだろうか?なんとか進めるしかないのだが。