「本」カテゴリーアーカイブ

「学習指導・評価」実践チェックリスト

この本はすごい。学習指導(基盤と実際の技術として),評価について各学校で実践していく際に留意すべき点がチェックリストとしてまとめられ,それに解説がついている。自校での細かい学校評価をする際の指標として使える。しかしかつてお世話になった本の分担著者の一人である青山先生や高津先生はえらくなってるんですね・・・。こういう先生方が上におられる岡山県はやっぱり違うわ。

教育という文化

教育という文化

教育という文化

難しいなあ・・・。途中挫折。エッセイ。2章の「フォークペダゴジー」は参考になったので別の機会にもう一度読みたい。教育を対象として研究するときに考えさせられる内容であった。ポイントは帯にあるように「人間の心を文化とのかかわりで見ること」。

いい学校の選び方

ふと時間があったので,購入してみると・・・以外にヒットしました。学校を選択するという視点から,どういう点に着目すればよいかというところがうまくまとめられています。チェックリストにもなっている。これは完全一致するかどうかはわからないけれども,ウラを返せば,学校としてどのような環境や組織を整えていけばよいかという視点にもつながることになります。やはり学習指導の工夫はそれはそれでなされるべきことなんだろうけれども,それには全体の環境がある程度整っていなければいけないわけで,その視点から要素を抽出したよい本です。

「確かな学力」としての学びのスキル

生活・総合・社会・理科における「主体的・協同的問題解決スキル」を「確かな学力」の中核を担う存在だとして,その立場からスキルの育成を理論と実践の両面から述べている。後半の実践論文はただ実践したというだけではなくて,評価をする努力も怠っていない。これはやはり鳴門教育大学で学んだ実践者の先生だからこそできるのであって,今全国でここまでまとめられるほどスタッフがそろっているところはないと思う。一実践のまとめ方として,参考になるのではないか。

一方,理論編のほうは現場教員向けに書かれていることもあり,わかりやすいが,そのバックグランドとなる学問(心理学など)ともう少し結び付けていかないと,近隣分野の人でもその効果を納得させられない。このような本の存在意義はあるし,理論にともなう具体例も満載で,近年の総合的学習に関連する本としてはよくできていると思う。ただし同時に学会誌等でもさらに研究よりな論文をまとめ,そのコミュニティを発展させていくことも重要なのではないかと思った。学校現場における研究の方向性を考えさせられた。

6章においては田中先生@大阪教育大学が諸外国のスキル育成に触れているが,どの国を見てもコミュニケーション能力的なものが載っていることが注目に値する。参考に以下のURLがあがっていたので,またの機会に見てみるとしよう。

http://www.edexcel.org.uk/

http://www.conferenceboard.ca/default.htm

http://education.qld.gov.au/corporate/newbasics/

ネット王子とケータイ姫

読んだということで,記録をしておく。終章に提言がいくつか述べられている。メディアリテラシーに関する記述も多少あり。