藤木先生最終講義20210306

この日は本学の業務の予定であった。しかし,担当を免除していただけることになった(感謝)。本来はもともと出席できなかった予定であった日本教育工学会春季大会へ・・・というところになるのだが,藤木卓先生(長崎大学)のご定年に伴う最終講義となる講演会が催されたので,そちらに出席させていただいた。本来は,長崎へ,というところなのだろうが,これもまた,オンラインで。

長崎大学では約10年間過ごした。この間,一番お世話になったのは間違いなく藤木先生である。最終講義ということで,当然教え子のような方たちが参加をするのだが,顔ぶれを見てみると,半数以上は知っている人だったと思う。中には藤木ゼミの卒業生,というよりも長崎の教育現場でご一緒したかたも多くおられた。

中学校の先生だった藤木先生は,長崎大学で32年間過ごされたそうだ。私がいたときのことはまた別途書きたいと思うが,藤木先生がちょうど博士号と取られたときぐらいに着任をし,学部長になられた初年度の途中で退職をすることになった。研究を一番精力的に進めておられるときにご一緒させていただいたことになる。

講演会においては博士号を取られるまでの苦労,一連のご研究,学部長,理事等しての取り組み,技術科学習指導要領への関わりなどが話題となっていた。教育工学会系の研究についてはある程度は存じているつもりであったが,技術科での取り組みのことはあまり知らなかった。また,学部長や理事としてのご活躍はほぼそばにいたわけではないので,そのご苦労をはじめて知った。本来なら,このときこそ何か貢献できることがあったのではないかと申し訳ない気持ちになった。

私が聞いていることはわかっていただいていたようで,呼びかけても頂いたが,まわりの方々も含めて,今度は直接お会いして,お話したいなあと思った。自分の研究者人生の中では,間違いなく大きく影響を受けた方のひとりだと思う。

本当に出席できてよかったと思える1日だった。案内をしてくださった倉田先生に感謝。