学会は怖い

ようやく学会シーズンが終わった。毎年思うのは「学会は怖い」ということだ。最終日の発表だったが,前日は緊張のあまり,酒を飲んだにも関わらず午前3時半から1時間ごとに目が覚めた。その前の懇親会などでは実はあまり料理を口にすることができていなかった。今まではケースは様々だが,それぞれ他の先生の支えがあった。今回は単名。長崎大学としてもおかしな発表は出来ない。関大の後輩たちが見に来てくれるのも,心強い反面,かなりのプレッシャーだった。中には自分が教えていた学生もいた。正直,発表当日は逃げたい一心だった。

けれど,一山越えて振かえってみると,自らがんばったことは評価しようと思う。学会発表を1本という今年度自分の中で掲げていた目標は達成できた。今度は工学会,メディア学会で発表を1本ずつできますように。質問も高次かつ,自分にも相手にも役立つようなよい質問ができるようになりたい。

「学会は怖い」。指導教授からしつこいほど聞かされた。今でもそれは抜けないし,これからも抜けることはないかと思う。それに比べて自分より若手の人はあまりそういう意識がないんじゃないか,とうっすら思うことも時にはあったが(うーん,年寄りじみてる(^_^;)),自分の見ている範囲ではみんなそれなりにがんばって身を削り発表しているのが良くわかった。改めて身が引き締まる思いがした。

この職業をやっている限りは学会を中心に1年が回ることになる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください