オンライン授業について,できることからやり,難しいところをフォローする

文部科学省から,初等中等教育のオンライン授業について上記のようなメッセージが出ている。学校の公平性担保も重要だが,それだけでは進まない。無理なところがあるから,やらない,ではなく,やって,他のフォローを考える,ということである。

こうした報道を目にしていて,ある学校を思い出した。ある公立中学校であるが,家から動画教材を視聴する授業に取り組んでいた学校である。授業を始めた当初,やはり全員が受けられるのか,という心配から,受けられない家庭にはどうするのかを聞いてみた。

学年3クラスある中学校で,概ね20家庭ぐらいがネットにつながらない環境にあるということだった。そこで,映像をDVDに焼いて,配布をした。はじめは一枚一枚焼いていたようだが,複数一気に焼ける体制が整ったので,今ではそんなに負担がない。

というような内容だったと思う。もちろん,かなりよそ行きな取り組みの場合,できない家庭も多くなるかもしれないが,効果的かつ比較的簡便な方法をとった際に,妥当な範囲はどこかを調査に基づいて考えるのが,学校にとっては大切になってきそうだ。その前に,調査の中身を自分たちで考えるというよりかは,地域や学校で共有できていると良いのだが(実際に知っている先生方はこのような情報も交換している)。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72974