話3分の2ぐらい?(遠隔授業の講師体験をして)

先日,ある大学授業の授業者として,遠隔授業を実施した。わざわざ行くには時間もお金もかかるし,1時間の授業なので,遠隔地からお話させていただいた。Google ハングアウトを利用した。

かつては以下の様な遠隔教育に関する本の執筆にかかわらせていただいた経験もあるが,よく考えてみるとお恥ずかしいことに,同期的な授業の実施経験となると,実は少ない。

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もちろん,会議や研究に関する打ち合わせ,人以上に実施をしてきた。初等・中等教育の遠隔共同学習については,人並み以上に観察したり,その運営に関わってきた。しかし,直接経験は,あまりなく,これより前は,教員免許状更新講習での経験だったと思う(でもこの講習は,対面はもとより同程度,遠隔地でも同じような評価を得ているんですよ)。

実施した授業が15回のうち初回のオリエンテーションだったとはいえ,うまくいくかをいつもより時間をかけ,事前にシミュレーションをしてみたり,いつもよりゆっくり話したり,できるだけ受講者にフィードバックしたり,コミュニケーションをとる努力を意図的に行った。結果,想定よりも時間がかかった。もとよりそのような可能性も考え,かなり時間が余るように準備をしていたので,時間内におさめたが。おそらく,通常授業よりも話3分の2ぐらいの内容にとどめておいたほうがよいなと個人的な感覚としては思った。

こういう同期的なテレビ会議を通して,自身の講義やコミュニケーションの取り方について,改めて省察できるのではないかと思う。トレーニングとしてやってみるのも面白いかもしれない。授業は受講生の協力もあり,無事にスタートを切った。あとは,対面にて行う予定だ。