教師のための「教える技術」

向後千春(2014)教師のための「教える技術」(明治図書)という書籍を読んだ。この本は,主として学校の先生を対象として,「教える技術」「授業デザイン力」「クラス運営力」についてまとめた書籍である。

上記したように,その構造がはっきりしている。ゆえにシンプルで非常にわかりやすい,というのが本書の最大の特徴であり,教え方をまず学ぶのにはうってつけだと思う。しかしながらそれでいて,幅広さもある。これは教育工学におけるインストラクショナル・デザインだけではなく,心理学にも精通された著者だからこそまとめられるものである。

インストラクショナル・デザインについては,自分も他の書籍で関わっているので,講義に取り入れるときはその枠組を利用しているが,ティームティーチングで心理学の先生に関わりながら実施する際には特に有用だと思った。