「データが有ればなんかできそう」病

後期の講義から,ZOOMを使っているものはレコーディングを始めている。基本的には記録用であるが,一部の講義では公開もしている。一昨年度,動画を公開する際にMoodleに直接アップするとトラブルが起きるため(コロナはもちろん予想していなかったが,試行しておいてよかったと思う。そもそもその後Moodleへのファイルアップロードについてはサイズ制限も出たし。),一手間はかかるもののYouTubeに限定公開の形でアップロードするのがその代替案として良いことを学んだので,それをときに利用している。

よく知らなかったのだが,Youtubeではどれぐらいの人に視聴されているのか,総じてどの程度の時間が見られているのか,どの場面が見られているのかなどがわかるということを知った。これを見ると,推測の範囲には過ぎないが,「授業前視聴を課したものは,多くは直前に見るのだな」とか,「別に見ろと言っているわけではないのだが,事後に視聴している人もいるのだな(欠席の人かもしれないけど)」みたいなのが,数値とともに実感でき,興味深い。調べてみると分析ツールなどもあるそうなのだが,ユーチューバーなんかはどう分析しているのだろう。

教育工学でも動画視聴やその傾向について分析しようとしている研究もあるが,今後オンライン授業化に伴って,増えていきそうだ。私もなにかおもしろいことができそうだと思ったが,これって多分「データが有ればなんかできそう」病だなとも思った。やはりきちんとした問題意識がないと手を出すのは危ないなとも思う。当たり前の話なんだけれど。