「本」カテゴリーアーカイブ

デジタルネイティブ

少し前にNHKスペシャルで放送された同名タイトルの番組の制作者がその詳細を綴ったもの。

番組に登場した少年や「はてな」の取材経緯などについて記されている。

新しいことがわかったというよりも、番組制作者の意図がよくわかるので、番組と一緒にみるとよいのだと思う。

番組や本を見て改めて面白い考え方だと思うけど、一般的には負の側面の方が大きいからなあ。

自分の生活を考えさせられる本ではあると思う。

ネット依存の恐怖

タイトルの通りの本。ただ,オンライゲームへの依存がそのほとんどを示しているが。実際にどのような症状があるか,実例とともに説明をしている。ひとことで「ネット依存」といっても,そのタイプは様々でたとえば,引きこもりがちな中でネットにはまっていった人もいるし,ネットにはまった結果,引きこもりになっていったような人もいるということであった。その対応は決してみんな同じというわけではなく,それぞれの状況に合わせた対応をとっていかなければならないとしている。

本書を読んで今は「依存症になりやすい時代」なのではないかな,と思った。また,依存症になりやすそうな人が増えているようにも思う。これは,時代背景にもあるのではないか。社会としてある種ギリギリのところまで行ってしまっているのではないかという気がしている。

情報のみかた

情報のみかた

情報のみかた

「情報」に関して,コンピュータ等のメディアではない,データという視点から,わかりやすく解説してくれる本。事例などを見てみても,小学生を意識しながら書かれていることがよくわかる。

内容としては統計の話をベースにデータ間の関係性の話などに触れている。著者は国際日本文化研究センターに所属をしているとのこと。まったく,このテーマの話にはかかわりがなさそうなのだけれど,自身の研究で取り組んだことを元に解説している部分もあったりして,非常に面白かった。

このように,専門的にやったことを誰にでもわかりやすく説明できる,これぞプロの仕事だろうと思う。

リフレクティブ・マネジャー

リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)

リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)

著者のひとりの中原淳さんからご献本頂いた。

本書は「働く大人の学びと成長」の核となるのは「内省」であり,それは将来とつながっていることが重要であることを述べている。そして,その内省が他者とつながっていること,話し合うことが重要であることを指摘している。後半では,事例等を通して,内省が誘発されるための学びの考え方を提供している。

これらが,2人の著者である程度分野の異同を持つ研究者の対話によって進められている点がまた面白い。私がフィールドの中心に据える初等・中等教育は本書ではあまり対象とされていないけれど,自身の授業や研究と大きく接点を持ち,納得しながら読み取ることができたので,大変勉強になった。

また,本書には中原さんの内省もあとがきで行われているが,今日に至るまでの取り組みが実にすばらしいと思った。彼とは同い年なのだけれど,どこまですごいねんと思わざるを得ない。数年後,情熱大陸とかプロフェッショナルにでてるんちゃうか。

やっぱり英語をしゃべりたい!

本書は30代から本格的に英語にチャレンジをした筆者のエッセイである。「どうしたら英語がしゃべれるようになるか」という日本人の永遠のテーマについて,筆者の体験をわかりやすく語ってくれている。(ある程度できていたと思うのだけれど,)一から文法を勉強しなおし,それをベースとして話せるように成長していくさまが描かれている。

筆者の英語が流暢なのすら知らなかったけれど,英語よりもまずものすごく行動力がある人だったということに興味をもった。それも話せるようになるための要素なのだろうと思う。その一方,内容面,語学の上達の方法については極めてオーソドックスなものであり,参考になるのではないかと思う。あたりまえだが,説得力がある。話すなら話す用の勉強,聞くには聞くための勉強があることを改めて実感した。よくよく考えてみると,自分は前者の勉強をほとんどやっていない。そりゃ,話せないよなあとおもった。