歴史総合・地理総合・公共(NHK高校講座)

新しい学習指導要領の施行に伴い,高等学校の教育課程は新しい科目などが導入され,私のように外部から見ている分にはかなり複雑に見える。

学習指導要領改訂のポイント
https://www.mext.go.jp/content/1421692_2.pdf
ここの最終ページに,高等学校の各学科に共通する教科・科目等及び標準単位数もある。

このうちたまに話題となる社会科系の以下の3科目がどんなものか,NHK高校講座の1回目を視聴してみることにした。

歴史総合
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/rekishisougou/
地理総合
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/chirisougou/
公共
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/koukyou/

歴史総合は,カレーの話題から国内外の状況に迫り,歴史の視点から見ることの必要性がよく分かる番組で結構面白かった。また,第1回目ということで,この科目を学ぶことの意義みたいものも紹介されておりよく理解できた。

地理総合は,1回目は様々な地図を扱っていた。説明はわかるけれど,問題設定がピンとこないところもあり,個人的にはあまり関心が持てなかった。2回目のGISの回も見たが,同じように感じられた。「主体的な学び」が意識されているのだろうけれど,何でも身の回りのことに置き換えて考えさせるのは難しい感じがした。

公共については,特定の問題について,様々な哲学者,心理学者等の考え方が紹介されており,大学の授業などとも繋がりやすいのかなと思った。「空気を読む」ということが紹介されており,これについてはネットでも批判的なコメントが有ったようだ。ただ,この番組に基づいて,色々と考えたり話し合えたりしたら良いのではないか(実際,「主体的・対話的で深い学び」を意識していてそのような作りとなっている)。今後番組の構成がどの様になるのか,視聴者が興味を持てるつくりになるのか,興味深いところである。

しかし,小・中学校で利用されるNHK for Schoolと比較をすると,20分という時間はコンパクトにまとまっているとはいえ,長く感じるのは時代の流れか。