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「確かな学力」としての学びのスキル

生活・総合・社会・理科における「主体的・協同的問題解決スキル」を「確かな学力」の中核を担う存在だとして,その立場からスキルの育成を理論と実践の両面から述べている。後半の実践論文はただ実践したというだけではなくて,評価をする努力も怠っていない。これはやはり鳴門教育大学で学んだ実践者の先生だからこそできるのであって,今全国でここまでまとめられるほどスタッフがそろっているところはないと思う。一実践のまとめ方として,参考になるのではないか。

一方,理論編のほうは現場教員向けに書かれていることもあり,わかりやすいが,そのバックグランドとなる学問(心理学など)ともう少し結び付けていかないと,近隣分野の人でもその効果を納得させられない。このような本の存在意義はあるし,理論にともなう具体例も満載で,近年の総合的学習に関連する本としてはよくできていると思う。ただし同時に学会誌等でもさらに研究よりな論文をまとめ,そのコミュニティを発展させていくことも重要なのではないかと思った。学校現場における研究の方向性を考えさせられた。

6章においては田中先生@大阪教育大学が諸外国のスキル育成に触れているが,どの国を見てもコミュニケーション能力的なものが載っていることが注目に値する。参考に以下のURLがあがっていたので,またの機会に見てみるとしよう。

http://www.edexcel.org.uk/

http://www.conferenceboard.ca/default.htm

http://education.qld.gov.au/corporate/newbasics/

コミュニケーション力

コミュニケーション力 (岩波新書)

コミュニケーション力 (岩波新書)

この日記にもあるとおり,「コミュニケーション力」に関わることが多くなってきたので,久しぶりに彼の本を読んでみた。彼のすごさは「提案が3つほどにわかりやすくまとめられている」,「できそう」この2点だと思う。

本書では,コミュニケーションは「意味」と「感情」の二つの要素から成り立っており,これははずせないということが書かれている。どうしても前者にスキルとして偏りがちになるので,これは重要だと思った。

後半では実際の技法,たとえば偏愛マップ・コミュニケーション,コメント力,質問力など彼が今まで他著で述べてきたことが簡単にまとめられている。ひとつひとつは「できそう」な感じがした。ただこれらの全体構成がどのようになっているのか(~力が多すぎ),1回やってみれば面白そうだが本当に継続的なものとして絶えうるのか,ということはよくわからなかった。また大人のコミュニケーション力を育てることを前提としているが,こうした力はもっと年少時から培っていくものではないだろうか。そうなるとまた別の方法が必要だと思うが・・・。「コミュニケーション力」の育成,思っているよりも難しく,複雑なような気がしてきた。

同志社女子大学

パワーポイント作成の続き。アニメーションの簡単な説明。あとはほかの実習でやってもらうことにしましょう。次回は発表会。日学クラスはインターネット検索の課題に入った。次回に締切日を決める必要あり。あまり引き伸ばししないほうがいいけれども。

普通の1日

朝は寒かったみたいだが、昼間は昨日ほどでもない。午後より同志社女子大学。授業は課題に入ってる。帰宅し,ご飯を食べて,ジムへ行く。木曜日の普通の生活。このように普通に安定させるのに,1年かかった。なぜかふと普通の大切さを実感した1日だった。