「仕事」カテゴリーアーカイブ

9月は学会シーズン

9月になり,講演や集中講義がひと段落した。そして学会シーズンへ移行していくことになる。

現在3つの学会に入会している(これ以上増やすつもりはない)。まず,9月19日,20日は日本教師教育学会が開かれる。ここでは,島田先生(高知大学)をリーダーとする科研の途中報告を行う。今年は,前年度の発表した枠組みの信頼性を検討すべく,指導主事を対象とした調査の結果について発表する。先日の打ち合わせに基づき,資料修正および発表準備を行っていく予定である。

続いて21日から23日には日本教育工学会が開かれる。個人で申し込んだ発表はないが,3日目のSIGセッションにおいて,NHKと共同して進めているICT研修ファシリテーター養成講座の途中経過報告を行う。学会において報告をするのははじめての機会となるので,参加者から多くの意見をいただければと思っている。

加えて,10月半ばには教育メディア学会が行われる。タブレット端末の活用についての調査経過を報告する予定で,すでに課題研究のプロポーザルが採択されている。実はその締め切りは今月の学会期間中となっている。

まあ最終的には何とかなるのであろうが,一時に重なるとさすがにどうしたものか・・・。最近,学会へ出かけて刺激を受けることが少なくなってきたが,今後の研究を考えるにあたり,何かひとつでも持ち帰ることができればと思う。

JAET学校情報化認定先進校がwebに掲載される

JAET(日本教育工学協会)が進める学校情報化認定委員会の委員を務めている。

この度,優良校と認定された学校の中から応募があった学校について,さらなる調査や審議が行われ,6校が先進校の認定を得た。以下をご覧頂きたい。

情報源: 学校情報化認定

頑張っている優良校の中からさらに選ばれた6校だけあって,いずれも学ぶべき点の多い学校となっていると思う。私もこの中のある学校を訪問させていただき,色々と学ばせていただいた。

 

長崎大学のみなさん,ありがとうございました

この数日間,前任校の長崎大学において大学院の非常勤講師として「インストラクショナルデザインとマイクロティーチング」という科目を担当した。半年ぶりに長崎に戻ってきた。

先生方はもちろんだが,今は知っている学生も多くいる。今回の授業でもかつて私の授業を受けていたり,知っていたりする院生もいた。

廊下を歩いていると,様々な先生方と近況を話すことができた。おかげさまで,非常勤講師控室に行くことは一度もなかった。最後には,忘れていたパソコンの設定をしていて出て行くことになったが・・・。何人かお会いできなかった先生がいたのは残念だ。

私が退職後に着任された旧知の田山先生,藤井先生とも,採用後のことなどについてもお話することができ,うれしかった。また,3つのゼミに分散することになってしまった旧寺嶋ゼミメンバーとも会うことができ,新しいゼミで楽しく頑張っている様子を知ることができた。教員採用試験でよい結果が出て欲しい。

楽しい日々だった。本当に皆さんにお世話になった。特に滞在中長くお付き合い頂いた瀬戸崎先生,倉田先生,教務としてまとめていただいた山岸先生,大変お世話になりました。

続けて講演・講習等を実施して

この1ヶ月弱,通常の会議の間をぬって,7回も人前に立ち,(研究発表ではない)講演や講習などを行ってきた。お盆期間もあるので,実質的にはもっと少ない間でそれを行ってきた。それはこの仕事をやっている立場からすれば,さほど多くはないと思う。年間で言うと,ここ数年は20本程度平均して行っている。
私が行う時間は,例えば講演では60分とか90分。長いと思っていたが,最近は色々と話しすぎても伝わらないなあ,と思うようになった。ヒトが学習するにはものすごく長い時間を必要とするということが言われている。話すほうはそれを十分に意識する必要があるのではないかと思う。伝えたいことは,何度も伝える。これから聞き手がより勉強していける(勉強していきたいと思う)ように,情報を提供する。限界を把握することが重要なのだろうと思うようになった。
でも,そのために話す以上の準備をする。前後の交通は時間がかかる,宿泊をすれば眠れない(昔は気にならなかったけど,最近はホテルで眠れないことが多いのです・・・),そして自分で「うまくないなあ」と思いながら話すのは結構ストレスではある。悩みは,尽きない。
依頼されたことを全うできるように,そして自分も外に出る経験を通して成長できるように,がんばろう。

名古屋市の先生方の情報教育の取り組み

8月も半ばになった。この2,3週間外部での仕事が多く,ここに書く心の余裕がなかった。

実は,8月の初めから名古屋市教育センターの制度による派遣で,小学校の先生を大学でお引き受けしていた。情報教育の取り組みとして,子どもに統計的なグラフを読み取らせ,根拠を持って意見文を書かせるような教育実践研究を考えておられ,この数日間2学期以降の授業実践の計画に取り組まれていた。いつもより時間がある中で,授業について振り返り,構想をされていた。名古屋市にあまりタブレット端末が導入されていないこともあり,アナログな方法なのであるが,情報活用能力の育成に視線が注がれている今,とても重要な取り組みのように思う。インストラクショナルデザイン的に見れば,認知的方略をどう育てるかということになり,今後学校教育において重要な課題となると思う。

本日は別途,名古屋市から研修員の先生が来られた(こちらの制度では私は1日限りのアドバイザー的な立場であるが,3年連続でお引き受けしている)ので,お二人の課題について,私を含めて3名で議論をした。私自身も授業設計の研究を考える上で大変勉強になった。なお,こちらの先生は,今度はとある著名な先生(?)のところにも訪問し指導を受けるのだそうだ。先生方の取り組みはいずれも興味深いもので,今後同市の情報教育の取り組みには注目をしていきたい。

残念だったのは,私の都合で,飲み会が連続でキャンセルになっていってしまったということ。また,もっと学生とも関われるような形を作ってあげられればよかった。できれば,その授業計画がどのような形になったのか,参観する日がくればいいなと思う。I先生,約2週間の滞在お疲れ様でした。