「仕事」カテゴリーアーカイブ

大阪教育大学に異動しました

昨年12月末をもって長崎大学を退職し,今月より大阪教育大学に勤務することになった。

本来であれば,このサイトに綺麗にまとめて次へ移りたかったのだが,10年近く過ごした長崎の環境や仕事をたたんでいくのはかなり大変な作業となり,ようやく今日に至った。

本当はもっといろんなことに触れたいのだけれど,ここでは2つだけ述べておきたい。
ひとつは多くの方への「感謝」。長崎では本当に色んな人に見送ってもらえた。今まで一緒にお仕事をさせていただいた学校の先生方,同僚,卒業生,そして現役生。年度途中,12月での退職ということで,在学生には本当に迷惑をかける事になった。そんな中でも,みんなこの事実を受け止めてくれたし,気持よく送り出してくれた。藤木先生,倉田先生,瀬戸崎先生には特に迷惑をかけることになった。この他,情報関係や大学院関係の先生方にサポートしていただいた。ありがとうございます。また,着任にあたっては,大阪教育大学の先生方や事務の皆さんにも大変お世話になった。今後組織に貢献することで返していければと思う。
もうひとつは,こうして大阪教育大学に異動して来るにあたり,こうしたことが「良い選択」だったかということをあとで考えるよりも,自分自身の手で「良い選択」にしていくということが重要だと考えている。そして,それは自分のこれからの活動にかかっている。
(まあこのことは学生の紹介で最近読んだ長友選手の本の受け売りですが,自分も常々そう思っていたので。)

勤務は3日目に入った。今のところセッティングや事務書類の対応に終始している。もともと,素早い適応力があるわけではないので,慣れるまでには結構時間がかかりそうだ。

身体に気をつけて,頑張ろうと思う。皆様,どうか今後ともどうぞよろしくお願いいたします。また,本サイトを通して大学のことや研究のことについて述べていきたいと思います。

ICT活用に関わる色んな学校に訪問をして

先月は,今まで書いた以外に色んな学校に訪問をしたので,備忘録としてまとめておきたい。

6日:諫早市立西諫早中学校。夏の研修を受け,その後どうなっているのかを見たくて訪問させていただいた。ICT活用モデル校としての公開(電子黒板の利活用)。9月から,全教員が授業公開するという努力を重ねておられる。遠隔交流やグループ学習など,どの授業においても,一斉指導と組み合わせながら新たなことを取り入れている様子を確認した。

7日:多久市西渓小中一貫校。大規模な公開授業(小中一貫の研究指定を受けて)。私はICT部会の小,中の授業を参観。ICTの授業へのとりいれ方が過度ではなくなってきた。より授業として充実してきた。事後の検討会,参観者からコメントがあったように改善の余地あり。でも,改善を重ね新しいことをどんどんやっていくことが本校の良さ。前向きに。多久市はもとより,佐賀の先生方,本当に雰囲気がいい。ここは,ICTだけじゃないと僕は思う。

25日:長崎市立鳴見台小学校。DISプロジェクト校。体育のとびばこ授業に遅延再生ソフトを取り入れた。すでに多くのところが実践されているので,そこから学ぶ必要があると思う。こうした計画については否定されるものではないので,もっと具体的にどうすればよいのかを誰もがわかるように一般化できると良いのでは。2月6日の公開授業は行けないと思うが,頑張って取り組んでいただきたい。長崎市での取り組みを先導して欲しい。

28日:長与町立長与中学校。長崎県ICT活用モデル校。先の西諌早中は電子黒板であったが,ここでは電子黒板はすでに全教室に設置されており,タブレット端末活用のモデル校になっている。数学の習熟度別授業を見学した。電子黒板の活用については,これまでの取り組みが活かされているように思えた。タブレット端末の活用は環境の制限もあるようで,あるいち場面で活用されていた。モデル校の中学校でのタブレット端末活用はじめて拝見したので,現状がどのような感じなのか参考になった。

こうしていろんな学校を見てみると,ICT活用をテーマとして取り組む学校としてひとつの内容的なセオリーがあると思うが,それらを支えるような組織体制が気になる。これについては,共同研究として教師教育学会で発表してきたことも多く重なる点があっり,そういうことを再確認したひと月であった。加えて,特にタブレット端末活用においては,ICT支援員が効果的であるということも確認をした。というか,いなければ実践はかなり難しいと思う。

しかし,いろんな学校に行った分,仕事が遅れ気味・・・。

県をあげての情報化推進(熊本県教育の情報化推進フォーラム)

先週末の22日,熊本県人吉市に向かった。カルチャーパレスというところで,県が主催する教育の情報化推進フォーラムが行われた。実は7月に予定されていたのだが,台風の影響(僕のせいじゃないよね(^_^;))で延期となり,今回実施された。500名(?)ぐらいの出席者で大盛況であった。

午前も午後も4つの分科会に分かれ,私は午前中は小学校社会科の指導助言講師,午後は教師のICT活用指導力向上にかかわるパネルディスカッションのコーディネータを担当した。体調があまり良くなかったのであるが,授業を実践された恒松先生,パネルでは溝口先生,前田先生,木田先生という豪華メンバーにより,大変有意義な取り組みが紹介されたり,実践されたりした。私も,この会を通じて,熊本県・市の取り組みや鹿児島市の取り組みを勉強することができた。研修においては,対面でワークショップ型研修を行うだけの工夫にとどめず,eラーニングや多様な研修を重ね,あわせて実施することにより,どこも充実した取り組みになっていた。数年前も登壇させていただいたが,その際からはるかにグレードアップしていることが再確認できた。こうした実践研究というのは,学校の努力だけではなくて,教育委員会や教育センターがどのようなアクションを起こすかが重要だと思われるので,このような機関の取り組みには今後も注目していきたい。全国的には佐賀が目立っているけれども,熊本の取り組みも素晴らしいです。

今回の訪問では,一つ嬉しいことがあった。熊本の学校現場で頑張る卒業生がこのセミナーに参加をし,卒業以来久しぶりにあって,情報交換することができた。前々から人づてには聞いていたのであるが,今回ようやく実際に会うことができた。こうした実践の場で,教師として活躍している卒業生に会うのは,はじめてのことであった。これからもこうした場が増えると良いなあ。

しかし人吉は遠かった・・・(^_^;)

 

 

日本教育工学協会「学校情報化認定」サイト

先日京都で行われた日本教育工学協会全国大会において,「学校情報化認定委員会」が発足した。これは,以下のように学校における情報化推進や基盤整備を積極的に行っている学校に対し,認定や表彰を行うというものである。

この度,私も西日本担当の委員(広い!)として関わることになった。是非一度サイトをご覧いただき,ユーザー登録や学校情報化診断システムをご活用いただければと思います。

日本教育工学協会(JAET)は,学校情報化優良校の認定申請を2015年1月より受付ます。
学校情報化認定システムは,学校情報化診断システム内で12月から稼動する予定です。学校情報化認定システムが稼動する前に,学校情報化認定の申請に必要な学校情報化診断システムへの登録,自己評価は可能です。

引用元: 学校情報化認定.

愛和小学校の実践研究の発展

昨日,多摩市立愛和小学校を訪問した。同校は本年度からパナソニック教育財団の特別研究指定校となっており,財団から派遣されている専門委員であるアドバイザーが私である(おそらく,専門委員の中ではもっとも遠くに住んでいると思うのだが・・・)。同校は,児童ひとりに1台のiPad配布を実現している学校であり,今後の1to1 computingを考えていくには,たくさんのヒントが得られる学校である。
訪問の際は,できるだけ他の場面も見て,同校の実態を把握するように努めている。午前中は,各クラスの取り組みをまわって様子を拝見した。iPadがすでに日常的に馴染んでいる印象を受けた。あるクラスでは,ドリル的なアプリの利用は,時間的に減ってきたという。はじめは入りやすいが,そこにとどまっても仕方ない,ということだろう。LEGOやダブルダッチの取り組みも見せていただいた。両者には外部から講師が派遣されている。LEGOは5年生ははじめての取り組みだったというが,みるみるうちに慣れてくる様子が見て取れた。続ければ,かなり高度な取り組みになっていきそうだ。

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午後の算数の研究授業は,正三角形や二等辺三角形の概念を理解するというものであった。あるLMSを活用し,三角形の分け方を検討させ,そのカテゴライズしたものにネーミングをしていくという内容であった。なお,授業参観をしている多くの教師はiPadを持ってきて,同じLMSを活用し,授業の進度に応じて「いいね」「?(改善の必要あり)」のボタンを押して,後の事後検討会のためのデータとしていた(これは前日に発生したアイディアであった)。いわゆる,運勢ライン法による授業評価となっていた。
授業後の検討会においては,表示された各授業場面でのデータに基づいて,数名が意見を出し,議論されていた。取り組み自体に改善の余地があるかも知れないが,授業だけではなくこのような場をしかもICTを活用して実施しようとする前向きな姿勢を評価したいと思う。

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私の授業後の助言としては,協働学習のひとつの型としてはあっても良いと思うが,ひとつのパターンに落とすのではなく,型としては質的に改善を図りつつも,他に探索して欲しいということ,校内研においてはそういう提案性をもった授業にしてほしいということ,今までの授業観にとらわれ過ぎないことも必要であることを指摘したうえで,協働学習について少しお話した。1年目の中盤として,思っていたよりもハードルが高いことを話したように思うが,それは本校に対して期待も持っているということである。これからどのように貼ってしていくのか,楽しみである。
なお,同校の取り組みをご覧になったことがない方には,訪問を是非オススメしたい。11月22日に公開研究会が行われる予定である。
http://schit.net/tama/esaiwa/?page_id=117