「仕事」カテゴリーアーカイブ

盛会にて終了:大阪ICT活用フォーラム20151223

12月23日は大阪ICT活用フォーラムが天王寺キャンパスで開催された。大阪市を始めとして,大阪においてもICT活用が熱心に取り組まれていること,今後の流れを展望するというのが趣旨であった。木原教授が委員長となり,これまで準備を進めてきた。

当日は,文科省からの教育の情報化政策のご講演の後,大阪市の小中,大阪府立高校,府外から三重の楠本先生に事例報告として登壇をしていただいた。いずれも,学校ぐるみでICT活用を行い,その活用もレベルアップさせており,参考となるものばかりであった。

パネルでは,私がコーディネータとして登壇し,地域ぐるみでのICT活用について議論を行った。大阪市だけではなく,熊本県など他地域の情報もわかり,その共通点等を比較することができた。大阪市はとても熱心に取り組みながら,その拡大を目指しているということもよくわかった。

登壇者を選定した地点で,このフォーラムのレベルはある程度保証されていたが,予想を超える良い取り組みとなった。登壇者の皆さんに感謝したい。

ただ,惜しむらくは,事前準備ではうまく行った接続が,本番ではうまくいかないなどのトラブルがあり,終了時間を超過してしまった。これまでのイベント経験以上に,時間をかけ,準備をしたというのに・・・。代替手段が機能したのは良かったが,焦りもあり少し出てくるのに時間がかかってしまった・・・。いつ何時も何事が起きても対応できるよう,会場校としては準備しなければいけない。当日は立ち直れないぐらいのショックを受け猛省したが,前を向いていこう。次は,2月20日のJAETのセミナーが待っている。

大学教育におけるシラバス作成ワークショップ(関西学院大学FD研修会20151218)

12月はいろいろと続いたので,なかなか落ち着く間がなかったが,その間のことをいくつか書いておきたい。

私は初等・中等教育を研究のフィールドにしているが,年に1度くらい,忘れた頃に大学からお声がかかることがある。関西学院大学でFD研修の講師として,シラバス作成に関する講義やワークショップをがっつりと4時間行った。今年度から同大学に着任された時任先生にお声がけいただいた。関学には実は初めての訪問。

4時間を2つのパートにわけた。前半は概論の講義,そこから参加者自身の講義についての目標や評価を明確化してもらった。後半は,1単位時間の授業について,検討していただいた。どちらも,自身のシラバスを改善するという立場から,個人で改善したものを,ペアのひとに紹介をするということを行った。

私が想像できない多様な授業(例えば,同大学には神学部があるなど)があるということから,このワークショップ自体がうまくいくかどうかについて危惧をしていたが,参加された先生方が熱心で,予定通り進めることができた。また,議論を重ねると,カリキュラムや授業選択システムの関係で,先生方は苦労の中授業を実施されているということがよくわかった。

今回の取り組みで,このテーマに関して議論をするためのパッケージはある程度出来たかなと思う。4時間もあるともっとできそうかなと思うけれど,何かを学ぶということは,時間がかかるということも再認識させられた。

終了後は,これも初めての訪問となる時任研修室にて,私が代表となっている科研の打ち合わせ。今年度からの本科研では,私たちが関西に着任したこともあり,定期的に勉強を進めている。まだ私が明確に考えられていない点に鋭く質問してくれるので,勉強になる。

自身の大学院の特徴を確認(日本教職大学院協会研究大会1日目)

全国の教職大学院関係者の集まりである,標記研究大会に参加をした。私たち大阪教育大学の教職大学院はまだ1年目であるが,当番校となっており,発表が課せられた。大学でのご指名を受け,木原教授,米津教授と私が現在の取り組みについて発表をした。

90分の枠の中で,発表と質疑が実施された。他の大学からの質問から考えるに,私たちの大学院の大きな特徴は,夜間の授業開講なのではないかと思う。それと関連し,院生の取り組みや実習をどうデザインしていくかが求められると思った。

他の大学の事例として,私が聞いたのは宇都宮大学の事例であった。実習にデジタルポートフォリオがうまく位置づけられ,対面のリフレクション活動が計画されていた。同大学は同じ時期に教職大学院を開設した大学であるが,学べることが多そうだ。このように,他の取り組みから学び,自分たちの取り組みに活かすことは重要であることを認識した1日であった。

2月20日にJAET「教育の情報化」実践セミナーを実施予定

本サイトでは,「大阪ICT活用フォーラム」について何度か案内をしてきた。木原総括プロデューサーのもと,準備を進めている。

今年度はもう1件,イベントを担当する予定である。それがJAET(日本教育工学協会)による「教育の情報化」実践セミナー in 大阪2016である。実施は,2016年2月20日(土)。テーマは,「子どもの能動的な学びを支える情報活用能力育成とICT活用」である。アクティブ・ラーニングの実施などを意識し,このようなテーマとした。現在,登壇者の調整準備中であるが,少しずつ陣容が固まってきた。まもなく,案内できる見込みである。豊田教授(和歌山大学)の基調講演をはじめとして,こちらも力の入ったプログラムとなる予定だ。近日中に1次案内が公開される運びとなるので,ぜひ日程をあけておいていただきたい。

前任の長崎大学においては,このセミナーも含め,年に1回は何らかのイベントや研究会を開催していた。まさか大阪異動の初年次に2つもやることになるとは思ってもいなかったが,並行をしての準備は中々大変である。ただ,大阪近辺の方々には特によい機会が準備できることにもなるので,粛々と進めたい。

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各所に宣伝をしている大阪教育大学大学院連合教職実践研究科による「大阪ICT活用フォーラム」については,2015年12月23日(祝)の開催まで,あと1ヶ月を切った。毎日,少しずつ申し込みが増えている。まだの方は,参加をご検討ください。

http://osaka-kyoiku.ac.jp/_blog/act/?p=4544

授業実践経験を積む大学院生

本日は,教職大学院の学校実習が行われているある小学校を訪問した。本学のストレートマスターの大学院生が,社会科の授業を継続的に実施している。

先日大学における振り返りにおいて,当該学生は授業展開において悩みがあることを話していたので,本日の授業終了後,その点について議論をした。言うは易し,行うは難しであるが,成長に向けてさらに経験を重ねてもらいたい。

しかし,当該学級においては,子どもが自発的に活動や発言ができ,これまでに鍛えられてきた様子がわかるとてもよい学級だった。こうした学級で何時間も授業をさせていただけること,またそれを温かく見守っていただけることに感謝をしたい。しかも,この学校においては2名も引き受けていただいている。配属された院生は大変充実した実習を送ることができていると思う。

ところで今週は,こうした実習の訪問の他に,来年度からの別の実習プログラムのため,別のところへも訪問もしたりして,多くの時間を取ることになった。今のことを進めながら,先回りしての準備はまだまだ続く。

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大阪教育大学大学院連合教職実践研究科において,「大阪ICT活用フォーラム」を開催します。
実施は2015年12月23日(祝)です。是非ご参加を!

http://osaka-kyoiku.ac.jp/_blog/act/?p=4544