反転授業の実施は難しい(実習訪問)

本日は,ある院生が進める学校実習のため,とある高校を訪問した。同校では,実に驚くべきことなのだが,生徒は1人1台の端末を所持している。そして,英語科において,反転授業の取り組みを進めている。これはこの学校に配属された院生の関心とも似ているので,同じように授業を実施するのはまたとない機会である。これまで,学校における担当の先生と共同し,ビデオを制作し,今回,当該単元の実施に至った。

当然,実施においては院生は生徒の多くがビデオを事前に見てきているという展開を踏まえ,授業を作っていた。しかし,その予測に反して,多くの生徒はビデオを見てきていない。

よくありそうな光景ではあるが,反転授業となるとこの後はどのような対応をしたら良いだろうか。これが私が担当する大学での授業であれば,「前提条件を満たしていない」ということでバッサリと切ると思うが。反転授業は,授業設計をより複雑にする。事前のデザイン,そして,対面授業においても様々な生徒に対応をしなければいけなくなる。初等・中等教育において,このような取り組みが定着していくだろうか。

当該院生がこの取組をもとに,次はどのようなアクションをするのか,見守りたい。

———
2月20日に,大阪教育大学天王寺キャンパスにおいて,JAET「教育の情報化」実践セミナーを開催します。テーマは,能動的学習(アクティブラーニング)と情報活用能力。予想を大幅に上回る企業展示数となりました。これに伴い,セミナーの進行をバッサリとアクティブなものと改善する予定ですので,お楽しみに。

日本教育工学会論文誌に論文掲載

久しぶりに研究の話。昨年末に発行された日本教育工学会論文誌39巻3号は,「教員養成・現職教育の新しい展開」をテーマとした特集号であった。本号に,巻頭言1本を含む,論文3本が掲載された。

  1. 小柳和喜雄・今井亜湖・寺嶋浩介(2015)特集号「教員養成・現職教育の新しい展開」刊行にあたって『日本教育工学会論文誌』39(3) pp.123-126.(2015年12月25日)(巻頭言)
  2. 寺嶋浩介(2015)教員養成学部に所属する教科教育法担当教員の授業イメージー教科専門担当教員との違いを踏まえてー『日本教育工学会論文誌』39(3) pp.153-165.(2015年12月25日)
  3. 木原俊行・島田希・寺嶋浩介(2015)学校における実践研究の発展要因の構造に関するモデルの開発-「専門的な学習共同体」の発展に関する理論を用いて-『日本教育工学会論文誌』39(3) pp.167-179.(2015年12月25日)

この仕事において,査読付きの論文誌に掲載されるのは,何よりも嬉しいことである。苦労を重ねただけに,その喜びは大きい。これを機会に,またさらに頑張りたい。

本特集号においては,編集委員会の幹事役も務めた。本号が無事に発行される運びとなり,これもよかった。

———-
2月20日に,大阪教育大学天王寺キャンパスにおいて,JAET「教育の情報化」実践セミナーを開催します。テーマは,能動的学習(アクティブラーニング)と情報活用能力。奮ってご参加を!

学校実習コースRM(20160109)

私は,大学院においては学部卒院生(ストレートマスター)の所属する教育実践力開発コースを担当している。先週,学校実習の途中経過の成果と課題について発表をするコースでのリフレクションミーティングが実施された。

10月に後期の1回目を行ったが,実習を経て,彼らの発表内容は格段に向上していた。それだけに,彼ら自身の取り組み内容については差が見られ始めたことも確認をした。今回の課題を修正し,さらに深めた形で,2月の全体RMにつなげてほしい。

また,発表を聞いていると,彼ら自身の問題ではないカリキュラム上の課題であるとか,教職大学院として考えなければいけない点についても,少しずつ明確になってきたと思う。この辺りについても形成的な評価を図っていかなければならない。

<参加ご案内>JAET「教育の情報化」実践セミナー 2016 in 大阪 (2016.2.20)

研究者というよりももはやイベンター業のほうが多い私ですが(^_^;),標記のセミナーを2月20日午後に大阪教育大学天王寺キャンパスにて実施することになりましたので,お知らせします。

テーマは,「子どもの能動的な学びを支える情報活用能力育成とICT活用」。アクティブラーニングの実施と,そこで育成が期待される学力のひとつとして,情報活用能力を取り上げます。基調講演は,情報活用能力の調査で文科省の委員を中心的に担われた豊田先生(和歌山大学)。わかりやすく具体例を交えながら,情報活用能力の内容について,教えていただけると思います。

続いて,情報活用能力育成に関わる3つの事例報告があります。まずは京都教育大学附属桃山小学校の木村先生。教科でも進められる情報活用能力の育成について,これまで取り組まれてきたことを教えていただきます。また現在,参加申し込みWebページには掲載されていませんが,大阪市のタブレット端末活用のモデル校である本田小学校の事例を21世紀型スキル育成の視点からお話いただきます。また,大阪市教育センターから,情報モラル教育の取り組みについても話題を提供していただきます。なお,京都教育大附属桃山小学校および本田小学校は,JAETの教育情報化認定先進校でもありますので,先進校の事例としても参考となります。

企業展示申し込みはすでに10社を越えており,最新の動向を得られます(お申し込み頂いた会社の方,どうもありがとうございます!)。また,後半の事例発表もすでに登録がありますが,公開でき次第,本サイトでも順次お知らせします。

プログラムのラインナップはバッチリだと自負しております。ぜひ参加申し込みWebページからお申し込みください。1日で何粒も美味しいかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

ひとつでも多く学べるように

明けましておめでとうございます。今多くは振り返りませんが,昨年は異動したこともあり,自分にとって転機となるような1年だったと思います。

このサイトは,主として研究や仕事上のことを振り返るために用意をしています。ここに書き込みが増えることは,より多くのことを学んだということと繋がるのではないかと思います。少しでも学びが増えることを目指したいです。

ところで,昨日は昨年から務めているある学会の事務局打ち合わせでした。最近,学びを見出しにくく,その割に苦労するという(^_^;)仕事が増えきています。しかし,どのような経験からも学びたいものです。

1月異動だったので,大学的には2年目に入りましたが,まあ,1年目のロスタイムといったところでいいよね。ゆるやかにスタートしていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いします。