やっぱり,そうだよね・・・。本「できる研究者の論文生産術」

わらにもすがりたい思い?(苦笑)で「できる研究者の論文生産術」という本を読んだ。

本書は,書くことに追われている研究者が,どうすれば論文を書けるかについて論じられている。著者は心理学が専門だとのこと。

主張は明確。色々と言い訳があるけど,そのための時間をきちんと取り,習慣化していくということである。(はい,そうですよね。)こうしたことについて心理学的立場から解説しながら,実際にどうするのかが述べられている。

本書は,それにとどまらず,論文の書き方の作法(著者はアメリカの人なので,英語論文のことになるが),投稿をどうとらえるか,書籍の執筆なども書かれており,その考え方が述べられている。タイトル以上のことが色々と学べる。基本的に自分の考えと似ている点が多く,やはりそうだよねと思った。

印象的だったのは,リジェクトについてどうとらえるか,という部分があり,「リジェクトされてもともとだと思った方が,良い原稿が書けるかもしれない」(p121)とあった。

こんなことを書いていると,「あれはどうなったの」「これはどうなんや」「書いている場合か」と聞かれるかと思いますが,頑張ります。ハイ。

「私が担当者であればどうするか」の視点(教職大学院FD)

昨日,連合教職実践研究科での授業公開に基づくFDがあったので,それに参加をした。授業は,教職大学院第二領域「教科等の実践的な指導方法に関する領域」に関する授業であった。私は今は担当していないが,前任校の長崎大学においては担当していた科目だ。

初等中等教育の授業研究会に参加し,指導助言の役割を承ることがある。ただこの日は所属している自分の組織であり,自身が担当を経験したことのある領域の授業だったので,いつもとは異なる視点で見ることができた。要は「私だったらどうするか」という視点である。そこから見てみると,拝見した授業から学びが多く,授業実施に対する新たな視点が得られた。また,私の視点と実際行われていたことの比較を通して,自分に足りない点やこれまで行ってきた成果や自身の授業に対する考え方も確認できた。

教職大学院での授業のポイントは,やはり実務家教員と研究者教員の協働,というのが大きな柱のひとつとなると思う。事後の研究会においてはそのことが特に議論された。本学では必修の多くの授業がこうしたティームティーチングなので,事前準備を含め,これをどのように組んでいくのかを探求することはひとつの研究課題となりそうだ。

新任教職員ガイダンス

今週二度目の柏原キャンパス。通常は天王寺キャンパスに勤務をしているが,ほとんどの機能は柏原キャンパスに集中している。多くの学生はこちらへ通っている。私は,会議や入試などの際はこちらに赴く。(余談だが,実は採用が決定した時は何の疑いもなく柏原勤務だと思っていて,それに合わせて家を探していた。危なかった。)

本日は,五月祭というのが開かれており,授業はないとのこと。その中,新任教職員を対象とするガイダンスが行われた。大学のおかれている現状,今後の予定などの講話を聞いた。大学や教育学部一般の状況はある程度わかっているつもりではあるが,加えて大阪教育大学の歴史やその特徴,大阪の教育界のことなどが少しわかり,勉強になった。大学全体として初等・中等教育の教育現場に目を向けている様子をうかがえて,本学に勤めることができてよかったなと思う。

写真は帰り道。来るときは大学名が記されているのだが,ウラはこんな感じ。こういうことが出来るのはいい大学だなと思う。山の上だけど。次に柏原に来るのはいつになるだろうか。

 

kashi

そろそろ研究も

めずらしく研究の話。みんな新年度から1ヶ月たってそろそろ一段落したのか,研究打ち合わせやプロジェクトなどがこの1週間に立て続けに行われている。そこで感じたことはふたつ。

ひとつめはこのごろ,研究テーマが焦点化されてきたように思う。教育におけるICT活用研究と教師教育研究の交差点が自分の研究対象となるのだろうと思う。それぞれに関心を持って行っているつもりだが,ICT活用に関する教師教育だとか,教師教育における手段としてのICT活用だとかがその交差点となる。前はもっと手広くやってきた(その分,色んな査読が回ってきていて苦しめられているのだが)と思うが,使える時間も限られてきているし,深めて勉強したい部分が出てきているからだと思う。いや,改めて整理できただけなのかもしれない。両者のフィールドの根底に流れているのは,学習者自身が自発的に学び続ける姿勢なのだろう。

ふたつめは,自分よりも若い研究者と仕事をすることが増えてきているし,そういう環境を自分も求めているということ。特に昨今,自分より若い人は,私なんかよりもはるかに厳しい環境にある。その中で頑張っている方たちは,本当に優秀だし,業績もすごい。これは自分の研究室に院生がいてそれを育てるとかというのとは異なる。このような人たちから学ぶことができるのは本当に勉強になる。

このような環境に身をおきながら,自身の成長を引き続き図りたい。そして研究成果を出しつつ,自分の仕事や他の活動が充実していく,というのが理想である(これが難しいのである)。

連合教職実践研究科での1ヶ月が終わって

4月に立ち上がった連合教職実践研究科は,1ヶ月目が終了した。相変わらず,着任時からの継続で,実習がうまく滑りだすように,準備をしてきた。ひとつは,全体および私が所属するコースの大学院生(ストレートマスターのコースとなる)が無事にスタートを切れるように。そして,実習は全員の大学院教員が担当するので,そちらも上手くスタートを切れないと話にならない。このため,会議や個別に,色んな場面で説明を求められたり,そのための資料を作ってきたりしてきた。いずれにしても頭のなかでシミュレーションを何度もしながら,これでうまくいくかどうかを考え続けた。

実習校への訪問も,結局いくつ行ったのか・・・(私も比較的多いほうだが,それよりも多く行かれた先生方はたくさんいます)。ただこれは,大阪の学校とほとんど縁がなかった私にとっては勉強になるところが多かったので,良いきっかけとなった。当面の間,3名の大学院生を主担当として指導することになった(もちろん,これらの挨拶に各校に訪れた)。

これまでの経験から,スタートは何よりも大事だと考え,学内のことにかなり比重をかけてやってきたつもりだ。初日は365分の1日ではないし,初月もただの12分の1ではない。時間がかかるところもあったが,結果概ねイメージ通りのスタートが切れたと思う。またいくつかの仕事を通して,同僚の先生方が熱心に取り組まれている様子もよくわかったし,実際にそれが準備に結びついている。大学でも学校現場でも実績ある先生方からは多くのことを学ばせて頂いている。

これからも学内の仕事は継続していくが,少しずつではあるが,研究のことや今後のことも考えたりしていきたいと思う。