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研究の方針

学習者が「自ら学び考え,協働的に行動し解決する」問題解決力を育成するための指導や学習環境づくりを研究しています。そのために,実際の授業や講義をデザインする教師の支援についても,研究対象としています。主として,小中学校,および教師教育の場(研修や教員養成)を研究フィールドとしています。

専門分野 

専門分野は教師教育学(特に教育工学,メディア教育)です。特に以下のキーワードを中心に研究活動を進めています。

教育におけるICTの活用およびその普及

特に初等・中等教育の授業を対象とし,パソコン,プロジェクタ,実物投影機,電子黒板等のICTを活用した教育方法の開発や評価を行っています。また,学校現場の先生方と一緒に共同研究を進めたり,自身がアドバイザーとなって学校現場を訪問したりしています。

情報教育/問題解決学習

学習者が自ら学び,考え,協同的に問題解決を進めていくための学習環境デザインや学習者の心理的な側面に興味があります。広く,初等教育から高等教育までを対象とし,実践研究や学校現場との共同研究,基礎研究となる実験を通して,これらの問題に取り組んでいます。

教員養成・研修

教員養成や教員研修において必要なプログラムや学習方法の開発や評価を行っています。学校教員を対象とした講習や研修を業務として行っていますので,それと接続できればと考えています。

インストラクショナルデザイン理論の日本の教育現場への適用に関する研究

アメリカに端を発するインストラクショナルデザイン理論を応用することで,日本の教育現場の充実を図ろうとしています。教員養成教育において実際に取り組んだり,高等教育のセミナー等でワークショップを行うことがあります。

現在行っている研究活動

学生の教育実践力の育成を意図した大学教員の授業イメージ構造に関する研究

教員養成における教科教育担当の教員がどのようなイメージを持っているのかについて,質的な研究を進めています。個人研究です。

教員養成における教科指導力としてのICT活用指導力の向上プログラムの開発

教員養成において求められるICT活用指導力の向上について,教科指導と接続させたプログラムを開発しようとしています。ゼミ生にいくつかの教科を担当して,考えてもらっています。

協働学習とICT活用に関する研究

初等中等教育においてICTを活用した協働学習方法の開発・評価に携わっています。中川一史先生(放送大学)や中橋雄先生(武蔵大学)らとの共同研究です。

インストラクショナルデザインに関する研究

インストラクショナルデザイン理論を教員養成教育においてどのように指導するかについて,実践的に研究を進めています。鈴木先生(熊本大学)の科研の連携研修者になり,研究を進めています。

教師の専門的な学習共同体に関する研究

学校における教育実践研究において,教師の専門的な学習共同体構築のために求められる要件を,教師へのインタビュー等を通して明らかにしようとしてます。木原俊行先生(大阪教育大学),島田希先生(高知大学)との共同研究です。パナソニック教育財団の共同研究として実施してます。