[本]スマホ脳

昔はメディア論などという授業も担当していたが,教職関係の授業を担当することが多くなってくることに従い,メディア関係の本を読むことが少なくなった。しかし最近ICT活用関係だけでなく,情報教育に関係する授業担当をすることもあり,少しはまた読むようになった。スマホ脳という本が話題となっていたので,手にとってみた。

本書は,スマホがどのように私達の生活に入り込んでいるか,また使わざるを得ないように仕組まれているか,その心理的な側面などを描いている。また,それにより睡眠時間の減少や精神についてストレスがかかっているようなことについても述べられており,ちょっと読めばあまり使わないほうが良いだろうな・・・と思わせてくれる。

巻末には「デジタル時代のアドバイス」をコンパクトにまとめており,参考になる。

ちょっと書きすぎかな・・と思いつつも,本書から自分でどう付き合うかを考えてみたり,学校場面では他の人ともに考えたりしてみるも良し,批判的に振り返ってみるのも良いかもしれない。やみくもに受け入れるよりも,いつ,どう使うかということを本書を通して考えてみたい。

私個人で言えば,こうした本に目を通すこともあったりして,最近(ここ半年くらい)はできるだけ避けるようにするようになった。それは良いのかどうかということで言えば,自分にとっては良かったのではないかと思うが,皆さんはどうだろうか。街に目をやると,確かに使いすぎのようにも思うが。