講義と実践をつなげる

教職大学院において,「理論と実践の往還」というようなことがよく言われる。講義等で学んだ理論を実践に活かしたり,実践から振り返ったことを理論と紐付けたりするというのがその趣旨となる。

しかし一方で院生の実習や実践課題研究の取り組みについて院生はなにかの理論を出しては来るが,それが講義に紐付いたものかどうかがよくわからず,本当に講義が役に立っているのかな・・・役に立つ講義にすればどうすればよいのかというのを長らく考えていた。

先日の院生指導の場では,自分の講義だからわかったのだが,学んだことを実践に応用したり,データ分析に活かして取り組んでいることを確認することができた。また別の院生は,講義で学んだ枠組みについて適用することが課題として求められていたので,自身の勤務校や実習での取り組みを重ねて整理してみた状況を報告してくれた。こうした問題解決の過程はとても良いものだと思う。

カリキュラムとして,講義と実践がつながるように教員も考えることが必要だと思う一方,院生自らもつなげて実践研究を発展させることが必要だと改めて思った。