ネットワーク沼(2)

我が家のネットワーク構築については,先日述べたが,書いているときに,これで結局高校の情報科でどの程度取り上げるんだっけ?と思い,学習指導要領解説を調べてみた。今後必修とされる「情報Ⅰ」においては以下のようにまとめられている。以下,「情報Ⅰ」の学習指導要領解説(PDF)から引用。

ア(ア) 情報通信ネットワークの仕組みや構成要素,プロトコルの役割及び情報セキュリティを確保するための方法や技術について理解することでは,コンピュータ等を使ってデータをやり取りするためにコンピュータ同士を接続する仕組みや情報通信ネットワークを構成するクライアントやサーバ,ハブ,ルータなどの構成要素の役割について理解するようにする。また,安全かつ効率的な通信を行うためにデータをパケットと呼ばれる小さな単位に分けて伝送すること,プロトコルには経路制御や伝送制御など様々な役割があり,これらは複数の階層からなる構造を持つこと,個人認証や情報の暗号化,通信されるデータを暗号化するプロトコル,デジタル署名やデジタル証明書などの情報セキュリティを確保するために開発された技術の仕組みと必要性などについて理解するようにする。

イ(ア) 目的や状況に応じて,情報通信ネットワークにおける必要な構成要素を選択するとともに,情報セキュリティを確保する方法について考えることでは,コンピュータ等を用いて安全かつ効率的な通信を行うために必要な構成要素やプロトコルを適切に選択する力を養う。また,情報セキュリティを確保する方法について調べ,その意義を考えることにより,情報通信ネットワークを適切に活用しようとする態度を養うことが考えられる。

例えば,家庭内 LAN(Local Area Network)等の小規模な情報通信ネットワークの仕組みを取り上げ,目的や方法に応じて情報通信ネットワークを構築するために必要な構成要素やプロトコルを扱う。また,電子メールを送受信するときの情報の流れなどを取り上げ,安全で効率的な情報通信ネットワークの設計に必要なことを扱う。その際,有線LAN と無線 LAN の違い及び無線 LAN において情報セキュリティを確保する方法についても扱う。更に,公衆無線 LAN を安全・安心に利用するための注意点についても触れる。また,地域や学校の実態及び生徒の状況に応じて,実際に家庭内 LAN 等の小規模な情報通信ネットワークを構築したり,あらかじめ用意したトラブルを抱えている情報通信ネットワークの不具合を解決したりすることを扱うことも考えられる。

そうでした。はじめて見たとき,ここまで書くのかとは思ったけど,実際場面の解決について扱うことも可能性としては考えられる。「沼」と言ってしまったけれど,結局家でやったことって,学習指導要領で期待されていることでもあるなと思った。こうやって改めて見てみると,実生活とつながることで,学習指導要領解説が味わい深くなった。

そういうわけで,高校生の皆さんは,家庭のネットワーク環境について考えてみるのも良いかもしれませんね。