何度か,ZOOMのブレイクアウトルームを活用して話し合いをするということを行っているが,自分の実感としてはまだもっとうまくできるのではないかと思っていて,今の所反省が多い。
ただこの反省というのは,オンラインだからおきているのではなく,私の授業スキルとして,対面でも弱いところであると認識をしている。
いつもよくやっているケースとして,(1)がある。
(1)個人がそれぞれ自分で行った課題を持ち寄る(内容はそれぞれ異なる),それを相互評価する
・その場で修正できる良さがある
・思っている以上に長い時間を取る必要がある,話者の内容について共通理解するのに時間がかかる
・チェックするポイントやルーブリックを明示しておく必要がある
準備する時間に限界があるため,チェックポイントのようなものをなかなか示すことができていない。しかし,これが肝となる。思った以上に時間がかかる,となるとグループあたりの人数を少なくすることになるが,ただでさえ目が届かないところに,さらに目が届かなくなる。
そう思い,(2)の方法もやってみることにした。
(2)ひとつのテーマについて話し合い,ひとつの結論を出す
・やることが分かれば,比較的うまく進められる
・フォームなどで意見を集約でき,提示しやすい
方法としては,一番無難な方法であると思う。ただ,授業内で行う方法としては良いが,本当に個人に力がつくのかどうか,という疑問が出てくる。個別課題の提出でバランスを取ってコントロールするか,それだけではなく(1)の方法も行うか。おそらくどちらもだろうと思う。
この他に,(3)のような方法も(2)の発展版としてはあるだろう。あまりやったことはないが,教職大学院の授業等では多いかもしれない(今,これを導入する機会がない)。
(3)ひとつのテーマについて話し合い,お互いの意見を整理する(色々と出てくる意見をグループ化)
・授業では多いが,学習者のコミュニケーションスキルだけではなく,ICTスキルも必要
これらのグループワークを行うことで,大きな課題として上がってきたことは,ひとつは,グループ内で早く終わったときの対応。議論を深くできずに早く終了するグループが多くなる。通常対面ではそれを見つけて確認し,さらに追い込むことをするのだが,その状況確認が難しく,再度聞くと時間がかかる。やはり指示とポイント提示を明確化することで対応する必要がある。終わったときのための,予備質問も合っても良いかもしれない。
もうひとつは,振り返りの時間をとること。話し合ったきりになってしまって,時間もかかっているので終わりにせざるを得ないということが多くなってしまった。話すだけでまとめた気になってはいけないので,グループのアウトプットを視覚化し,いくつか共有するだけでも少しは違うのかと思う。
とはいえここまで書いてみてやはり思うのは,求められるのはほとんど対面授業で求められることと同じだね・・・。