大学院での教員養成と学校現場の研修をつなげる(学校教育ICT推進リーダー)

今週は,本学連合教職大学院と,大阪市教育センターによる学校教育ICT推進リーダーの研修からスタートした。6月からはじめ,今回で終了となる研修である。大阪市ICTフロンティア研修との合同開催であった。受講生は時間をかけて打ち合わせしてきた模擬研修をICTフロンティア教員を研修受講生に見立てて実施した。現在はこれらを含めた総合評価の最中である。

この研修の一部は,連合教職大学院の講義「ICT環境の活用」と一部合同実施をしている。講義はストレートマスター用科目となるのですべて合同とは行かないが,講義の一部をうまく融合させながら,実施してきた。いずれも私が担当しているが,これらを接合させなければ,教育と研修が切り離されたものとなってしまう。課題は多いけれど,あれこれ悩みながら自分でもよく考えたカリキュラムにすることができているのではないかと思う。この日は夏期に講義を受講した大学院生らも受講生役として参加をした。彼らに少し話を聞いてみると,その感想はICTのことに特に長けているフロンティア教員とはまた違うリアルさがある。

これまで自分のキャリアにおいて,教育ー社会貢献ー研究をつなげようと頑張ってきた。でもそれは卒論で学生をフィールドに出したり,現場の生の声を教育に取り入れようとする一部の取り組みに終わっていたと思う。この学校教育ICT推進リーダーの取り組みは,今言われている教員養成と研修の一体化を少しはうまく図れ,教育ー社会貢献をある程度果たす枠組みを作ることができているのではないかと思う。

この取組,次年度も継続する方向になりそうだ。しかし改組もありそれをどのように行うかは思案中である。あと,やはり研究に繋げないとだめだよなあ・・・。