学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(教育新聞での連載リンク集)

8月21日より,教育新聞紙上において,「学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―」という連載を担当した。全10回にわたる連載である。私が担当し,10回全体のラインナップを決めて,そのうち7回を執筆した。

新聞の後を追って,Web上でも公開が行われている。2回目以降が有料記事となっており,途中までしか読めなくなっている(1階分は全体で1000字程度)。Webにこのまま連載がアップされていくと,過去のものがどこにあるかわからなくなってくるので,リンク集を作成することにした。少し,解説も加えておきたい。もし興味のある方はアクセスしていただきたい。ただし2回目以降は,冒頭を除き購読会員限定になっている。

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(1)遠隔合同授業の定義、意義
遠隔合同授業とは何かについて,説明した。(寺嶋)

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(2)100PJからの遠隔合同授業
100PJ=100校プロジェクトという昔行われたネットワークを活用した遠隔合同授業の当初の取り組みを東原先生@信州大学に振り返って執筆していただいた。なお,東原先生は,本連載後半に取り上げる文部科学省事業「人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」の委員長であった。(信州大学・東原義訓教授)

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(3)遠隔合同授業の歴史
歴史枠第2弾。100校プロジェクト以降の取り組みが今日にどのようにつながってきているかを説明した。(寺嶋)

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(4)遠隔合同授業の法整備
遠隔合同授業を実施していく際に,どのように法整備が行われているか,特に高等学校の状況をもとに説明している。(寺嶋)

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(5) 遠隔合同授業を支える技術
遠隔合同授業をどのような技術を通して実現していくのかーまずは授業のデザインが重要だが,技術的な側面の検討も欠かせない。検討すべきポイントについてまとめた。(寺嶋)

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(6)最近の実践例(1)離島の学校を結ぶ
最近取り組まれている事例の紹介。長崎県は,「人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」を通して実践研究を進めた。また,ここは昔から遠隔合同授業を進めてきたところでもある。これらのことを倉田先生@長崎大学にご執筆いただいた。(長崎大学・倉田伸准教授)

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(7)最近の実践例(2)効果的な学習活動のポイント
事例の紹介その(2)は,山本先生@鹿児島大学が「人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」でかかわられた徳之島や熊本県高森町の様子を示してくださっている。両方共私は足を運んだことはないのだが,遠隔合同授業だけではなく,ICT環境を活用し,積極的なチャレンジをしていると聞く。山本先生が指導に入られていることが大きいのだと思う。(鹿児島大学・山本朋宏准教授)

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(8)最近の実践例(3)多様なICT活用と日常化
事例その(3)は私が執筆。「人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」の中でも特に効果的な事例を残された山口県萩市,愛媛県西条市の事例についてまとめた。双方の環境や特徴は異なるが,いずれも参考となる取り組みである。(寺嶋)

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(9)最近の事業成果
先に上げてきた「人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」から「遠隔学習導入ガイドブック」が生み出されており,執筆当時についてはそれがまず参照されるべき資料であることから,その内容を概観した。現在では第3版が公開されている。(寺嶋)

学びがリンクし深化する―遠隔合同授業の可能性―(10)未来に向けて
連載を締めくくるにあたり,これからの未来像に触れている。暗い方向性と明るい方向性をまとめた。明るい方向に向かうためには,積極的なICTの活用がある旨を書いた。(寺嶋)

この連載終了後,さらに遠隔導入ガイドブック第3版が公開になったり,文部科学省では,「遠隔教育の推進に向けたタスクフォース」が開催されるなど,その動きが慌ただしくなってきている。現場への導入が,加速していきそうだ。