「論争」がない

仕事で少し放送教育関係のことについて知りたくて「教育放送75年の軌跡」という冊子を手にとった。その歴史の中には,「西本・山下論争」に触れた説明や論考をもう一度見たくて手にとったが,実際にいくつかあった。

論争の内容はここでは触れないが,最近何かの「論争」というのはあるだろうか。この論争は継続的に学会等で議論されたことが記されているが,少なくとも私は学会のシンポなどで「論争」に触れたことがないなあとふと思った。

研究テーマの細分化,そして対立するような(対立するように見える)意見を交わしにくい雰囲気が背景にはあるのではないかと思った。ひょっとすると,これはなかなかシンポジウム等のテーマが最近決めにくいということとも関係しているかもしれない。