大阪教育大学連合教職大学院と大阪市との連携による「学校教育ICT推進リーダー」研修がスタート20170626

大阪教育大学連合教職大学院と大阪市教育センターが連携し,「学校教育ICT推進リーダー」に関する研修プログラムを開発・実施することになった。これは,独立行政法人教職員支援機構(旧教員研修センター)の「平成29年度 教員の資質向上のための研修プログラム開発支援事業 (A 教職大学院等研修プログラム開発事業) 」の支援を受けて実施されるものである。教職大学院と地元の教育委員会が連携をしてプログラムを開発していくことが目指されている。申請のための議論を進めたところ,ICTに関するテーマを進めていく(ただし,将来的にはそのテーマを拡張していく)こととなり,その一端を担うことになった。受講者は市内のICTフロンティア約50名のうちの希望者となる。一部ICTフロンティアの研修や,教職大学院で今年度から私が担当している「ICT環境の活用」という講義と一部連携している。昨年度からこの事業の申請の準備やカリキュラムの開発,連絡調整に多くの時間を割いてきた。最近,大阪内,特に大阪市のICT活用に関する学校訪問について述べてきたが,それもこの研修を進めるための自分なりの下調べにあたるものであった。
第1回目は,ICTフロンティア研修と合同で,「教育の情報化の背景」として,90分弱にわたって講義を行った。大阪市の状況やこの研修の目指しているところに合わせ,ただ身近なICT活用のみとはせず,今後どういうことが目指されているのかについて,比較的レベルを高めにした。森田研究科主任,大阪市の担当の先生方から後ろから見られる緊張感のある講義(研究授業で校長先生に見られるみたい・・・と講義では表現したが)であるが,概ね当初の想定通り進められた。
今後は,大阪教育大学教職大学院の知見を活かしたプログラムが展開される。すなわち,教育の情報化について網羅的に学ぶ(教職大学院の講義の一環を拠出し,大学院生とともに講義を受けていただく)のはもちろんのこと,普及を見据えて研修のデザインを考えてもらったり,実際に模擬研修を行っていただく実習もある。8月に集中講義,9月以降は継続的に12月までオンライン,オフラインで実施される。
推進リーダー研修のオリエンテーションも行ったが,希望者であることもあり,明らかに意欲の高さがうかがえた。初年度なのでこれからも大変だけれど,最後まで全うしていきたい。とりあえず,よいスタートが切れた。