ICT活用の日常化が進みつつある中学校(彦根市立鳥居本中学校)20160921

彦根市立鳥居本中学校を訪問した。同校は,滋賀県教育委員会の研究指定を受け,ICT活用の実践研究を進めている。小中一貫の学校で,グラウンドの芝生が実にきれいな学校。各学年1学級ずつで,小さい学校であることもあり,タブレット1人1台が実現している。教室にはプロジェクタによる投影および,黒板に貼りつける形の電子黒板が設置され,2画面使えるようになっている。
タブレット端末が入ってから1年程度ということで,当初は機材トラブルもあったようだが,私が見た学級ではスムーズに活用されていた。社会科では各グループがホワイトボードにまとめ,それを撮影したものを投影していた。英語ではスピーチの録画を行っていた。理科では,2画面を有効に活用した指導がなされていた。いずれもよそ行きではなくスムーズに活用が行われており,日常的に使っている様子が見受けられた。タブレット活用に関しては,さらに量的な実施が期待されるところであるが,教科を越えた活用のパターンのようなものを見出すのがキーであること,また教科を越えた学力の育成が今後重要になってくるように思った。
しかし,この学校の今後の指導助言者のラインナップがすごい。この後には関西大の黒上先生,そして1月末の公開研究会では東京学芸大の高橋先生と文科省の新津課長が来られるとのこと。着々と実践研究が進められている。