名古屋市の先生方の情報教育の取り組み

8月も半ばになった。この2,3週間外部での仕事が多く,ここに書く心の余裕がなかった。

実は,8月の初めから名古屋市教育センターの制度による派遣で,小学校の先生を大学でお引き受けしていた。情報教育の取り組みとして,子どもに統計的なグラフを読み取らせ,根拠を持って意見文を書かせるような教育実践研究を考えておられ,この数日間2学期以降の授業実践の計画に取り組まれていた。いつもより時間がある中で,授業について振り返り,構想をされていた。名古屋市にあまりタブレット端末が導入されていないこともあり,アナログな方法なのであるが,情報活用能力の育成に視線が注がれている今,とても重要な取り組みのように思う。インストラクショナルデザイン的に見れば,認知的方略をどう育てるかということになり,今後学校教育において重要な課題となると思う。

本日は別途,名古屋市から研修員の先生が来られた(こちらの制度では私は1日限りのアドバイザー的な立場であるが,3年連続でお引き受けしている)ので,お二人の課題について,私を含めて3名で議論をした。私自身も授業設計の研究を考える上で大変勉強になった。なお,こちらの先生は,今度はとある著名な先生(?)のところにも訪問し指導を受けるのだそうだ。先生方の取り組みはいずれも興味深いもので,今後同市の情報教育の取り組みには注目をしていきたい。

残念だったのは,私の都合で,飲み会が連続でキャンセルになっていってしまったということ。また,もっと学生とも関われるような形を作ってあげられればよかった。できれば,その授業計画がどのような形になったのか,参観する日がくればいいなと思う。I先生,約2週間の滞在お疲れ様でした。