「私が担当者であればどうするか」の視点(教職大学院FD)

昨日,連合教職実践研究科での授業公開に基づくFDがあったので,それに参加をした。授業は,教職大学院第二領域「教科等の実践的な指導方法に関する領域」に関する授業であった。私は今は担当していないが,前任校の長崎大学においては担当していた科目だ。

初等中等教育の授業研究会に参加し,指導助言の役割を承ることがある。ただこの日は所属している自分の組織であり,自身が担当を経験したことのある領域の授業だったので,いつもとは異なる視点で見ることができた。要は「私だったらどうするか」という視点である。そこから見てみると,拝見した授業から学びが多く,授業実施に対する新たな視点が得られた。また,私の視点と実際行われていたことの比較を通して,自分に足りない点やこれまで行ってきた成果や自身の授業に対する考え方も確認できた。

教職大学院での授業のポイントは,やはり実務家教員と研究者教員の協働,というのが大きな柱のひとつとなると思う。事後の研究会においてはそのことが特に議論された。本学では必修の多くの授業がこうしたティームティーチングなので,事前準備を含め,これをどのように組んでいくのかを探求することはひとつの研究課題となりそうだ。