現職教員院生のモデルケース(長崎大学大学院教職実践専攻発表会20150213)

またしても,長崎大学に赴いた。今度は大学院の実践研究報告会に参加をするためである。

今年度修了予定生は1名担当をしていたので,その最後を見届けるためにやってきた。この大学院生は,2年プログラムの小学校教員の院生である。1年目は大学院にはりついて勉強できたが,2年目は勤務校で通常の勤務をしながら,学校終了後,遠い佐世保にもかかわらず,何度も大学に出てきてもらい進捗状況を確認した。

タイトルは以下のとおり。

21世紀型の資質・能力を育む総合的な学習の時間のカリキュラム開発方法〜ワークショップ型研修の実践を通して〜

2年目に学校で実践することを想定し,総合的な学習のカリキュラムを学校全体でどのように開発していくかを提案,それを実践した。1年目は総合的な学習について,実習やプラスアルファでかなり足を運びつつ丹念に調べ,戦後社会科などの文献にもあたり,総合的な学習のカリキュラム開発に必要な要素をチェックリストとして抽出した。2年目は,そのポイントを学校内に浸透させ,総合のカリキュラムを見直していくということを総合的な学習の主任の立場から,ワークショップ型の校内研修を行い,それを指揮した。時間は限られているので満足行かなかった点もあるかもしれないけれど,本当によく頑張られた取り組みだったと思う。私も安心して(?)途中で異動できた。修了後も,教職大学院出身として誇りを持ち,現場で頑張っていただきたいと思う。

指導側としては,これまで私と一緒に担当してきた田中先生,私の異動に伴い色々とサポートしていただいた井手先生に感謝したい。

発表全体については,これから私も引き続き大教大の教職大学院に所属をするので色々と考えさせられた。みんなそれぞれ頑張っているが,特にストレートマスターおよびその指導教員の「教育実践研究」への考えの差がすごく見て取れる発表だった。どれが良い悪いというよりも,議論しながらひとつの方向性を持っていく必要があると思った。大教大ではそれが始まっていて良い議論になりつつあると思うので,大学としての独自性を出していければ良いかなと思う。

発表前後では,色んな学生・院生や元同僚にたくさん声をかけてもらった。本当にありがたい。ここでの出会いは一生の宝である。数名から,「来年も是非来てください」と言われたが・・・はてさて。