日本教育工学会が終了(大会企画委員会として参加して)

9月19日から21日まで,日本教育工学会に参加した(何度も書くがすべて晴天であった。すばらしい(^^))。昨年度から,大会企画委員会の副委員長を担当しており,当日特にやることはないのだが,何事もないことを祈るばかりで3日間が過ぎた。岐阜大学のみなさんの素晴らしい運営で,大成功で終わった。

今回は30回の大会ということで,6つのSIGが立ち上がる記念すべき大会であった。学会において初日は,トークセッションが行われた。3日目にはそれを受けて,SIGセッションが行われた。事前の準備状況においてはかなりドタバタし,直前まで登壇者やコーディネータの皆さん,実行委員会にかなりご迷惑をお掛けした。ただ当日はさすがに役者が揃っているというか,みなさん本当に素晴らしい取り組みをされていた。

自分としては,3日目に教師教育のセッションで発表をした。
経験学習に対する態度の向上を意図した教員研修の実践研究
教員免許状更新講習「教職についての省察」を対象として
発表を終えた実感は「うーん」。個人的には研究動向や世の中の状況を見てやっているつもりなのだが,他の発表などを見ていても,少し視点が違うのかなと思った。「省察」に関して,かなり有益なコメントを頂くことができたので,今後の活動に活かしたいと思う。座長は滞り無く務めることができた。

3日目はこの他,教育の情報化SIGのコーディネータとしても参加をさせていただいた。SIG長の豊田先生がさすがに運営に慣れておられ,あとのコーディネータの皆さんにも恵まれ,予定以上のことができたのではないかと思う。SIGを通して,また色んな方々と研究での交流が深まればいいなと思う。

詰まりに詰まった3日間であった。初日は理事会,二日目は実践研究活性化委員会,三日目は選書委員会,SIG打ち合わせ,大会企画委員会など。空き時間はできるだけ会場に行って発表を聞いたりしたが,学会とは何かを改めて考えた。年齢や立場により,また変わってくるのだろう。

準備段階や実施運営において,かなりの色んなご意見(お叱りも含め)を頂いた。もちろん立場上,改善に向けて努力をしないといけない点が多いなとも思っている。ただ,このような仕事に関わることになり,学会というのは運営者ー参加者に分けられるのではなく,みんなで作り上げていくものであるということを,本当に実感した大会であった。気持よく勉強でき,みんなで成長できるために,みんなで良い学会にしたいと思う。そのために,自分なりに関わっていきたい。関わり方が変わればまた,自分も成長できるし,面白くなると思う。

来年は,東京の電気通信大学で9月に開かれる予定である。引き続き,大会企画委員会に残留することがすでに決定している。今回,多くの方が退任されることになるが,色々とご支援いただきありがとうございました。