情報活用能力の育成をめざす授業についての研修(諫早市立西諫早中学校)

昨日,諫早市立西諫早中学校を倉田先生と一緒に訪問した。同校は長崎県のICT活用モデル校である。色んな人と縁があり,この度訪問することになった。

同校はICT活用モデル校で,電子黒板が常設されている。その実践研究の過程で,県教育委員会から,情報活用能力育成に資する授業研究を進めて欲しいという依頼があったそうで,情報活用能力についての意義の共有をこれまで進めてきたと聞いている。それに加え,私が授業デザインの立場から,こうした授業を作るにはどうすればよいかという研修を行った。なかなかハードルの高い課題だと個人的に考え,悩んだ。

理論的なものの背景としては,稲垣さん(東北学院大学)が力を入れている,情報活用型授業を参考にさせてもらった。かなり参考になったので,大変助かった。
情報活用型授業を深める会 | つくろう!情報活用型授業.

当初はここで公開されているものを下敷きとして,研修を行うことを想定したが,私が説明して短時間で意味の共有を図るのは難しいと考え,以下の様なワークシートを作ってみた。
nishiisahaya-worksheet20140821

実際,これを活用しながら授業を考えることをしたが,中学校で教科特性がある中で,想定通りの高いハードルを課すこととなった。ただし,作業を進めていくことで,教科内の共通理解が進んだこと,教科ごとによる重要視する場面の違いが少し見えてきたこと,言語活動として発信を重視する点がとりあえずの基本形になりそうなことなどが見えてきた。

自分としてまったくやったことのない形の研修だったので,授業づくりについていつもとは違う角度から考えるのによい機会となった。同校は2学期以降,4回の授業研究会を通して全教員が授業を公開していくことになるが,できれば一度訪問し,どのような授業となるのかについて参観させていただければと思っている。

私の後は,倉田先生が情報モラルについて講義をされた。このコンビで進めるのは今回3度目となるが,いつも巻き込んでしまい申し訳なく思う。情報モラルはまた今後県全体で関心の高いテーマとなっていくだろう。最近情報モラルは不勉強なので,このように専門的に担当していただける先生がいらっしゃるのは大変良いことで,アサーションの話を始めとして,私にも良い勉強の機会となった。

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